間質性肺炎

著者: 高橋弘毅 札幌医科大学 内科学

監修: 長瀬隆英 東京大学 内科学専攻器官病態内科学講座

著者校正/監修レビュー済:2019/08/19
参考ガイドライン:
  1. 特発性間質性肺炎診断と治療の手引き(改訂第3版)
  1. 特発性肺線維症の治療ガイドライン2017
  1. 【翻訳版】ATS 特発性間質性肺炎の診断指針
  1. 【翻訳版】ATS 特発性肺線維症の診断と治療

概要・推奨  

薬剤承認情報
2019年12月20日 オフェブカプセル (ニンテダニブエタンスルホン酸塩)チロシンキナーゼ阻害剤/抗線維化剤
 
  1. 特発性肺線維症(IPF)患者では「急性増悪」と呼ばれる急激な病状悪化を伴うことがある。発症すると致命率が高く、入院し早急に治療を開始する必要がある。IPF以外の間質性肺炎患者においても同様の現象が起きることがあり、安定している患者においても、急な変化があり得ることを認識し、日常から注意を払う必要がある(推奨度1)。
  1. 添付文書にある使用上の注意事項に重篤な副作用(有害事象)として「間質性肺炎」が記載されている薬剤を投与する際には、使用前に検査1)2)を実施することが推奨されている(推奨度1)。また、間質性肺炎発症をいち早く気づくために投与期間にも適宜繰り返し施行する。1)血清マーカー(KL−6、SP-A、SP−D)、2)胸部X線、胸部HRCT
  1. 特発性肺線維症(IPF)患者において、経過観察目的で撮影された胸部CTを読影する際には、間質性肺病変のチェックと同時に肺癌を疑う結節影を見落とさないように注意する(推奨度1)。
  1. 安静時の経皮酸素飽和度(SpO2)が正常であっても、労作時に90%未満まで低下する患者には積極的に在宅酸素療法(HOT)の導入を勧める(推奨度1)。
  1. ステロイド治療中の減量は慎重に行わなければならない。特に特発性肺線維症(IPF)においてきわめて重要であるが、ほかのタイプの間質性肺炎においてもこの点は念頭に置く必要がある(推奨度1)。
  1. 比較的病状の安定しているIPF患者にはピルフェニドン(ピレスパ)またはニンテダニブ(オフェブ)の投与が推奨されているが、使用方法にさまざまな制約があり、本疾患を熟知した医師によって投薬されるべきである(推奨度2)。
  1. 胸やけと咳嗽がみられる間質性肺炎患者では、胃食道逆流症(gastroesophageal reflex disease、GERD)の合併を考慮しプロトンポンプインヒビターなどを投与する(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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