廃用症候群(在宅医療) :トップ    
監修: 和田忠志 いらはら診療所 在宅医療部
荒井康之 生きいき診療所・ゆうき

概要

疾患のポイント:
  1. 廃用症候群とは、人間が生活していくうえで使われるべき身体機能を有効に使わなくなったことで生じる二次的障害や機能低下の総称であり、訪問診療で扱うことが多い病態の1つである。
  1. 廃用症候群の主な原因は、運動不足(安静)で、その中核症状は、筋力低下や筋萎縮である。健常な人であっても、数日の安静臥床で筋力は低下する。高齢者の場合には、より筋力は低下しやすく、その回復に1カ月以上のリハビリテーションを必要とすることもある。 解説 
  1. 安静を要する急性疾患を発症した場合にも、安静は必要最小限にする(例:ベッド上でも上肢や下肢を動かす、人との関わりが薄れないように言葉かけを行う)。
  1. 寝たきりの原因としての廃用症候群:<図表>
 
フレイル: >詳細情報 
  1. フレイルとは虚弱状態を意味する英語のfrailtyに由来した言葉で、加齢に伴って患者の心身の活力が低下した状態のことをいう。特に要介護状態に至る前の段階を意識している。
  1. フレイルでいう心身の活力の低下とは、移動能力の低下、活動性の低下、易疲労感、認知機能の低下、意欲の低下、栄養状態の低下など、廃用症候群を含めた広範な要素が含まれる。
  1. 高齢者は、多くの場合、健常な状態から、このフレイルの時期を経て要介護状態に至る。これまで、こうした虚弱な状態は、年齢に伴う仕方のないもの、不可逆的なものと考えられがちであったが、最近の研究で、フレイルの段階で介入すれば、フレイルから脱することが可能であることが分かっている。
 
廃用症候群の病状の評価 >詳細情報 
  1. 廃用症候群を来した場合、筋萎縮、関節の拘縮のような筋骨系の障害のほかに、消化機能の低下、心肺機能の低下、意欲の低下などの合併を来しやすい。
  1. 安静にしていると、筋肉量は1日で3~5%減少する。また、関節を動かさないと4日程度で関節周囲組織の変性が始まり、3週程度で拘…

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薬剤監修について:
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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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(詳細はこちらを参照)

廃用症候群の悪循環
廃用症候群の症状とその原因と対応策
ICFの生活機能構造モデル
著者校正/監修レビュー済
2017/03/31


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