今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 新田國夫 新田クリニック

監修: 和田忠志 ひだまりホームクリニック

著者校正/監修レビュー済:2022/12/07
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、一部加筆した。

概要・推奨   

  1. 摂食・嚥下障害は、高齢者、認知症患者、神経難病患者、咽頭および喉頭癌患者、脳血管障害患者などにみられる。
  1. 摂食・嚥下の支援のために、摂食・嚥下の機能と障害の原因を理解することが重要である。

まとめ 

まとめ  
摂食・嚥下の支援:疾患の疫学、病態:
  1. 摂食・嚥下の支援のために、摂食・嚥下の機能と障害の原因を理解することが重要である。
  1. 摂食・嚥下障害は、高齢者、認知症患者、神経難病患者、咽頭および喉頭癌患者、脳血管障害患者などにみられる。
  1. 脳血管障害の患者は、しばしば誤嚥性肺炎を来す。
  1. 誤嚥性肺炎は、誤嚥する内容物により、胃逆流物誤嚥による肺炎と、口腔・咽頭内残留物による誤嚥に分けられる。
  1. 誤嚥は肺炎の相対的頻度を増加させる。
  1. 脳血管障害発症後の肺炎死亡率は高く生命予後に影響する。
  1. 肺炎で亡くなる患者は年齢とともに増加し、94%が70歳以上の高齢者である[1]
  1. 高齢になるほど、罹患する肺炎のうちでの誤嚥性肺炎の割合が大きくなる[2]
  1. 誤嚥性肺炎には誤嚥対策と予防が重要である。詳しくは誤嚥性肺炎の項を参照されたい。
  1. 高齢者は脳血管疾患、低栄養、糖尿病、高血圧、心疾患など、さまざまな基礎疾患を持ち、肺炎は重度化する傾向がある。
  1. 誤嚥性肺炎は、誤嚥した物質により必ずしも肺炎が発症するわけではない。栄養状態、免疫力、気管・気管支に入ったときの防御機構の状況が重要な発症ファクターとなる。
  1. 嚥下反射は食物の運搬機構であり、気道内への食物の侵入を防ぐ。咳反射は気道内に侵入した異物を外へ送り出す。気管支の繊毛運動は、粘液、繊毛輸送系で、異物を気道から外へ送り出す。
  1. 摂食・嚥下障害には先行期、口腔期、咽頭期、食道期の障害がある。
  1. 各疾患は各過程による障害によってもたらされる。

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新田國夫 : 未申告[2024年]
監修:和田忠志 : 未申告[2024年]

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摂食および嚥下の支援

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