更年期障害

著者: 寺内公一 東京医科歯科大学 女性健康医学講座

監修: 青木大輔 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室

著者校正/監修レビュー済:2018/09/20

概要・推奨  

  1. 閉経移行期および閉経後早期の女性に器質的変化に起因しない多種多様な自覚症状が出現し、日常生活に支障を来す病態を、更年期障害と呼ぶ。
  1. 平成26年厚生労働省患者調査によれば、推計外来患者数/総患者数は14.5/136千人と増加傾向にある。
  1. 閉経前後の数年間に血清エストロジェン濃度が大きくゆらぎつつ低下することが、発症の誘因となる。
  1. 閉経への移行と血清エストロジェン濃度の推移:<図表>
  1. 内分泌変動や加齢という身体的因子に加え、成育歴や性格などの心理的因子、家庭や職場における対人関係などの社会的因子が複合的に関与して、発症に至るBio-Psycho-Socialな疾患である。
  1. 更年期障害の成因:<図表>
  1. 「医学的に説明のつかない身体症状」「機能性身体症候群」「身体症状性障害」などとも重なるところの大きい疾患概念である。
臨床のポイント:
  1. 閉経移行期、閉経後早期に生じる多種多様な自覚症状のうち、器質的変化に起因しないものが対象となるため、身体疾患の潜在には注意を払う必要がある。
更年期QOL質問票(東京医科歯科大学)
 
更年期外来受診者の症状別頻度
 
更年期症状の主成分分析
 
閉経への移行と血清エストロジェン濃度の推移
 
更年期障害の成因
 
MHTと死亡率との関係(WHI研究)
 
VTEリスクに対するE投与経路の影響を示す主な報告
 
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)


ページ上部に戻る

疫学、診断、治療、予後、それらのエビデンス等をご覧になりたい場合には、
トライアル登録またはご契約へ