今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 望月 善子 もちづき女性クリニック

監修: 小林裕明 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学

著者校正済:2025/04/23
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 日本産婦人科学会、日本産婦人科医会:産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編 2023
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2023』を参照し、下記について加筆・修正した。
  1. 天然型黄体ホルモンがわが国でも使用可能になっていることを記載した。
  1. 用語と記述を修正した。

概要・推奨   

  1. 更年期障害患者における抑うつ傾向は約60%と決して低くないため、鑑別診断が必要である(推奨度1、O)
  1. 更年期障害に対して、HRTは有効であり、国際閉経学会(International Menopause Society:IMS)のrecommendationでは「禁忌に該当しなければ、中等度から高度の更年期障害に対してはHRTをgold-standardとして勧めるべきである」と強く推奨している(推奨度2、JGCS)
  1. 更年期障害に対しては漢方療法も考慮できる(推奨度2、Rs)
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 更年期障害とは「更年期に現れる多種多様な症状のなかで、器質的変化に起因しない症状を更年期症状と呼び、これらの症状のなかで日常生活に支障を来す病態を更年期障害と定義する」とされている。
  1. 更年期女性の約50~80%が更年期に愁訴を訴えるといわれている。これらのうち、少なく見積もって30%が何らかの治療が必要であるとしても、更年期障害は400万人、総女性人口の6%もが治療対象となると推計される。産婦人科のみならず内科や整形外科を初診で受診する症例も少なくない。
  1. 更年期に現れる原因不明の種々の不定愁訴のうち、日常生活に差し障りのあるものが更年期障害であり、以下の点を満たすことが必要である。診断基準はない。
  1. 更年期に現れること
  1. 器質的疾患に起因しないこと
  1. 日常生活に支障を来すこと
  1. 症状は多彩である。のぼせ・ほてりといったホットフラッシュが有名であるが、これがあれば更年期障害といえる特徴的な症状はない。
  1. 閉経に伴うエストロゲンの消退が最も大きな要因であるが、対人関係や家族の問題などの社会的環境的要因や生来の性格や生育歴などの心理的・性格的要因も無視できない。
  1. 除外診断によって診断される疾患であるため、鑑別診断が重要であり、特に、うつ病などの精神疾患、不安障害、甲状腺機能異常(亢進症・低下症)などは常に念頭に置く。
問診・診察のポイント  
 
  1. 更年期とは閉経の前後10年間をいう。最終月経より1年間月経がない時点で閉経と診断される。日本人女性の閉経年齢は約50歳であるが、個人差が大きく、更年期障害は40歳から60歳ごろの女性にみられると考えてよい。子宮摘出後の場合にはホルモン値(エストロゲン値は月経周期中でも変化の幅が大きいため、卵胞刺激ホルモン[FSH]値)を参考にする。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
望月 善子 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:小林裕明 : 講演料(MSD(株),アストラゼネカ(株),サノフィ(株)),研究費・助成金など(日本ベクトン・ディッキンソン(株)),奨学(奨励)寄付など(中外製薬(株),(株)新日本科学)[2025年]

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更年期の不定愁訴

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