WPW症候群

著者: 副島京子 杏林大学医学部附属病院循環器内科

監修: 今井靖 自治医科大学 薬理学講座臨床薬理学部門・内科学講座循環器内科学部門

著者校正済:2019/08/19
現在監修レビュー中

参考ガイドライン:
不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)

概要・推奨  

  1. 偽性心室頻拍の頻拍発作を呈する場合は、高周波カテーテルアブレーションによる根治療法が強く勧められる(推奨度1)。
  1. 副伝導路の伝導性が過剰な場合は、高周波カテーテルアブレーションによる根治療法が強く勧められる(推奨度1)。
  1. 無症候性で、初めて発見されたWPW 症候群は、一般的に経過観察をするが、人命に関わる職業に従事する場合は、高周波カテーテルアブレーションによる根治療法が強く勧められる(推奨度2)。
  1. WPW症候群のハイリスク群におけるジギタリス投与は絶対禁忌である。
  1. 重篤な症状を有する頻脈発作を有するWPW 症候群は、潜在性・顕性にかかわらず、高周波カテーテルアブレーションによる根治療法が強く勧められる(推奨度1)。
  1. 他に原因が考えられない原因不明の失神を有するWPW 症候群例に対しては、電気生理学的検査によるリスク評価と、それにつづく高周波カテーテルアブレーション療法が勧められる(推奨度1)。
  1. WPW 症候群で頻脈発作を呈し、ショック状態、肺水腫などでは、緊急に直流通電もしくはペーシングにて停止させることが強く勧められる。
  1. 緊急性を要しない房室回帰性頻拍(順方向性)発作に対し、薬剤療法の前にバルサルバ手技、頚動脈洞マッサージ、顔面を冷水に浸す、嘔吐反射やトレンデレンブルグ体位などの迷走神経反射法が勧められる。ただし、眼球圧迫は勧められない(推奨度2)。
  1. 緊急性を要しない偽性心室頻拍に対しては、Naチャネル遮断薬が勧められる。
  1. 緊急性を要しない房室回帰性頻拍(順方向性)発作停止のための薬剤療法にはATP静注、Ca拮抗薬静注が勧められるが、必ず除細動器を使用可能な位置に用意することが必要である(ATPにより心房細動が誘発され偽性心室頻拍を生じることがあるため)(推奨度1)。
  1. 心機能正常な順行性の房室回帰性頻拍の予防には、頻拍停止に有効であった薬剤を投与する。頻拍停止有効薬が効果的である。抗不整脈薬(Naチャネル遮断薬)は心機能低下例には用いるべきではない(推奨度3)。
  1. 頻拍発作を有する…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)をもとにレビューし、一部修正を行った。


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