大腸ポリープ :トップ    
監修: 上村直実 国立国際医療研究センター 国府台病院
日山 亨1) 田中信治2) 1)広島大学保健管理センター 2)広島大学病院内視鏡診療科

概要

疾患のポイント:
  1. 大腸ポリープとは、癌や腺腫など上皮性腫瘍、粘膜下腫瘍および非腫瘍性病変のうち、肉眼的に管腔内に隆起したものの総称である。
  1. 原則として無症状であり、検診などにより偶然発見される。
  1. 一般的にポリープが100個以上ある場合をポリポーシス(<図表>)といい、2~99個を多発性ポリープという。( 消化管ポリポーシス 参照)
  1. 大腸腺腫の内視鏡的摘除により大腸癌罹患率を約80%減らすとの研究報告があるため、大腸腺腫の内視鏡的摘除が強く勧められる。 エビデンス   エビデンス 
 
診断: >詳細情報 
  1. 大腸内視鏡検査が診断に非常に有用である。生検による組織診断や内視鏡的治療も可能である。
  1. 腫瘍・非腫瘍の鑑別や癌・非癌の鑑別には、色素散布による観察に加えて、拡大観察によるピットパターン診断やNBI(narrow band imaging)などによる画像強調観察が有用である。
  1. 注腸X線検査やCTコロノスコピーは大腸内視鏡挿入不能例においても腸全体の描出が可能であるが、平坦もしくは陥凹性病変は描出しにくい。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 腫瘍径の大きい腺腫ほど、担癌率は高くなる。担癌率は、組織型では絨毛腺腫(約80%)、管状絨毛腺腫(約30%)、管状腺腫(10%)の順で高い。
 
治療: >詳細情報  アルゴリズム

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例
  1. 診断精度および迅速な治療を考慮すると、大腸内視鏡検査が最適の検査法である。
  1. 生検による組織診断や内視鏡的治療も可能である。
  1. 腫瘍・非腫瘍の鑑別や癌・非癌の鑑別には、色素散布による観察に加えて、拡大観察によるピットパターン診断やNBI(narrow band imaging)などによる画像強調観察が有用である。
  1. 内視鏡検査の施行に当たっては、下腹部の手術歴等により内視鏡検査の難易度が異なることに注意が必要である。
  1. 内視鏡検査により良性・悪性の診断が可能であり、治療方針の決定には専門医の診療が必須となる。
○ 診断のための最適の検査は1)である。大腸内視鏡挿入不能例では2)を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

大腸ポリープの治療方針
単発性ポリープ(腺腫)
ポリポーシス(家族性腺腫性ポリポーシス)
ポリペクトミー
EMR
ESD
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22