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- 重症例に対する診療初期の大量輸液は重要で...
- 急性膵炎における疼痛は、激しく持続的であ...
- 急性膵炎の診断には血中リパーゼを測定する...
- 急性膵炎が疑われる場合には、胸腹部単純X...
- 超音波検査は、急性膵炎が疑われるすべての...
- 急性膵炎が疑われる場合には、CT をとる...
- 急性膵炎の診断基準は1:上腹部に急性腹痛...
- 胆石性急性膵炎で①黄疸の出現または増悪な...
- 重症急性膵炎はいまだ死亡率が高く、また、...
- 血中のアミラーゼ、リパーゼ値は重症度と相...
- BMIで評価された極度の肥満(BMI≧3...
- 急性膵炎の治療方針決定、特に、造影膵不染...
- 重症度判定基準の予後因子スコアで重症と判...
- 軽症に対する経鼻胃管の臨床改善効果は認め...
- 軽症例では感染性合併症の発生率・死亡率は...
- 重症例に対して抗菌薬を用いる場合には、主...
- 重症急性膵炎に対する蛋白分解酵素阻害薬(...
- H2受容体拮抗薬(cimetidine)...
- 急性膵炎発症早期の蛋白分解酵素阻害薬・抗...
- 軽症例において、早期からの中心静脈栄養に...
- 経口摂取は、腹痛のコントロール、血中膵酵...
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概要・推奨
疾患のポイント:- 急性膵炎とは、心窩部痛と血中膵酵素の上昇などを来す急性の膵臓の炎症である。主にアルコール常飲や総胆管結石などが原因となるが、薬剤性や自己免疫性などのまれな原因もある。
診断:- ポイント:
- 下記の診断基準をもとに診断する。
- 診断基準:
- 1:上腹部に急性腹痛発作と圧痛がある
- 2:血中または尿中に膵酵素の上昇がある
- 3:超音波、CTまたはMRIで膵に急性膵炎に伴う異常所見がある
- 末梢血、生化学検査:
- 末梢血、生化学検査(膵酵素[特にリパーゼ]、胆道系酵素を含む)を測定する。特にリパーゼの上昇を認めるときは膵炎の可能性が高くなる(感度86.5~100%、特異度84.7~99.0%)。
- 画像検査:
- ポイント:
- 単純X線、腹部超音波検査、腹部CT(できれば造影)を行う。特に超音波検査は、急性膵炎が疑われるすべての症例に対し、最初に行うことが推奨される。また、急性膵炎の診断そのものには CT は必ずしも必要としない場合もあるが、臨床所見や血液・尿検査、超音波検査によって急性膵炎の確定診断ができない場合や膵炎の成因が明らかでない場合には、積極的に CT を施行すべきである。
- 超音波所見:
- CT 所見:
- 膵腫大、膵周囲~後腹膜腔(主に前腎傍腔)、結腸間膜ならびに小腸間膜の脂肪織濃度上昇、液体貯留、仮性嚢胞形成、膵実質吸収値の不均一化、膵壊死、後腹膜腔および腸間膜の脂肪壊死、血腫、外傷時の膵断裂像などがある。急性膵炎の治療方針決定、特に、造影膵不染域の判定や、合併症の診断には、造影CTは有用である。 …
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■急性膵炎を疑ったときの検査
- 特にリパーゼの上昇を認めるときは膵炎の可能性が高くなる(感度86.5~100%、特異度84.7~99.0%)。
- 単純X線、腹部超音波検査、腹部CT(できれば造影)を行う。特に超音波検査は、急性膵炎が疑われるすべての症例に対し、最初に行うことが推奨される。超音波所見では、膵腫大や膵周囲の炎症性変化を捉えることができる。同時に、膵炎の原因となる胆道結石、総胆管拡張を描出できる可能性もある。
- また、急性膵炎の診断そのものには CT は必ずしも必要としない場合もあるが、臨床所見や血液・尿検査、超音波検査によって急性膵炎の確定診断ができない場合や膵炎の成因が明らかでない場合には、積極的に CT を施行すべきである。
○ 腹痛、膵酵素(リパーゼ、アミラーゼ等)の上昇、画像での急性膵炎の所見のうち2つを認めた場合には、急性膵炎の可能性が高い。
疾患のポイント:
- 急性膵炎とは、心窩部痛と血中膵酵素の上昇などを来す急性の膵臓の炎症である。主にアルコール常飲や総胆管結石などが原因となるが、薬剤性や自己免疫性などのまれな原因もある。
診断:
- ポイント:
- 下記の診断基準をもとに診断する。
- 診断基準:
- 1:上腹部に急性腹痛発作と圧痛がある
- 2:血中または尿中に膵酵素の上昇がある
- 3:超音波、CTまたはMRIで膵に急性膵炎に伴う異常所見がある
- 末梢血、生化学検査:
- 末梢血、生化学検査(膵酵素[特にリパーゼ]、胆道系酵素を含む)を測定する。特にリパーゼの上昇を認めるときは膵炎の可能性が高くなる(感度86.5~100%、特異度84.7~99.0%)。
- 画像検査:
- ポイント:
- 単純X線、腹部超音波検査、腹部CT(できれば造影)を行う。特に超音波検査は、急性膵炎が疑われるすべての症例に対し、最初に行うことが推奨される。また、急性膵炎の診断そのものには CT は必ずしも必要としない場合もあるが、臨床所見や血液・尿検査、超音波検査によって急性膵炎の確定診断ができない場合や膵炎の成因が明らかでない場合には、積極的に CT を施行すべきである。
- 超音波所見:
- CT 所見:
- 膵腫大、膵周囲~後腹膜腔(主に前腎傍腔)、結腸間膜ならびに小腸間膜の脂肪織濃度上昇、液体貯留、仮性嚢胞形成、膵実質吸収値の不均一化、膵壊死、後腹膜腔および腸間膜の脂肪壊死、血腫、外傷時の膵断裂像などがある。急性膵炎の治療方針決定、特に、造影膵不染域の判定や、合併症の診断には、造影CTは有用である。 …
■急性膵炎を疑ったときの検査
■
急性膵炎を疑ったときの検査
- 特にリパーゼの上昇を認めるときは膵炎の可能性が高くなる(感度86.5~100%、特異度84.7~99.0%)。
- 単純X線、腹部超音波検査、腹部CT(できれば造影)を行う。特に超音波検査は、急性膵炎が疑われるすべての症例に対し、最初に行うことが推奨される。超音波所見では、膵腫大や膵周囲の炎症性変化を捉えることができる。同時に、膵炎の原因となる胆道結石、総胆管拡張を描出できる可能性もある。
- また、急性膵炎の診断そのものには CT は必ずしも必要としない場合もあるが、臨床所見や血液・尿検査、超音波検査によって急性膵炎の確定診断ができない場合や膵炎の成因が明らかでない場合には、積極的に CT を施行すべきである。
○ 腹痛、膵酵素(リパーゼ、アミラーゼ等)の上昇、画像での急性膵炎の所見のうち2つを認めた場合には、急性膵炎の可能性が高い。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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