今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 真弓俊彦 独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院

監修: 真弓俊彦 独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院

著者校正/監修レビュー済:2024/10/16
参考ガイドライン:
  1. 日本膵臓学会:急性膵炎診療ガイドライン2021 第5版
  1. 日本膵臓学会、急性膵炎調査研究委員会、急性膵炎分科会:ERCP後膵炎ガイドライン2023
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『ERCP後膵炎ガイドライン2023』が公開されたため参考ガイドラインとして追加した。ERCPの適応、ERCP後膵炎の危険因子、予防、診断、治療に関しては本ガイドラインを参照されたい。

概要・推奨   

  1. 急性膵炎を迅速に診断可能な尿中トリプシノーゲン2測定キットが市販され、使用できるようになった(推奨度2, SJ)
  1. 急性膵炎の診断には血中リパーゼを測定する。血中リパーゼの測定が困難な場合は、血中アミラーゼ(膵アミラーゼ)を測定する(推奨度1, SJG)
  1. 重症例に対する診療初期の急速輸液は重要である。しかし、多量に輸液をすることにより予後が悪くなる可能性もあるため、モニタリングし輸液量を調節することが推奨される(推奨度1, SJG)
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  1. H2受容体拮抗薬(シメチジン:cimetidine)には、急性膵炎に対する直接的な有効性は認められず、むしろ合併症発生率や疼痛の持続期間を増悪させる恐れがある。ただし、急性胃粘膜病変や消化管出血の合併例、もしくは合併する可能性がある症例では制酸薬の投与を考慮する(推奨度3, SJG)
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  1. ERCP後膵炎ガイドライン2023が公開された。ERCPの適応、ERCP後膵炎の危険因子、予防、診断、治療に関しては本ガイドラインを参照されたい[1]

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
真弓俊彦 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:真弓俊彦 : 特に申告事項無し[2024年]

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