胆のう結石症 :トップ    
監修: 田妻進 広島大学病院 総合内科・総合診療科
田妻進 広島大学病院 総合内科・総合診療科

概要

疾患のポイント:
  1. 胆のう結石症とは、胆のう内に結石を認める疾患である。コレステロール胆石は脂質代謝異常に伴う過飽和胆汁生成、色素胆石のビリルビンカルシウム石は胆道細菌感染、黒色石は溶血や代謝異常に伴うビリルビン重合体形成が原因である。
  1. 胆のう結石形成には、胆のう収縮能低下、腸管機能低下、脂質異常症(特に高トリグリセリド血症)、急激な体重減少、食生活習慣などが関連する。リスクファクターとして、5F(40歳以上(Forty)、女性(Female)、肥満(Fatty)、白人(Fair)、多産(Fecund))が挙げられる。
  1. 2013年の全国調査では、男女比が逆転して男性に多くなっている。特にコレステロール混成石と黒色石が増加している。
  1. 胆石の種類:<図表>
 
診断:  >詳細情報 
  1. 食後に起きる右季肋部痛や吐き気などの臨床症状から胆のう結石症を推定して診療方針を立てる。 エビデンス 
  1. 身体診察にてMurphy徴候を認め、腹部超音波検査(US)、コンピュータ断層撮影(CT)、磁気共鳴胆管膵管撮影(MRCP)などの画像診断で胆のう内に胆石を確認できれば確定診断となる。
  1. 胆のう結石が診断できた場合、診療の緊急度を判定する。ポイントとして急性胆のう炎合併を評価する。
  1. 胆管結石合併、胆のう周囲膿瘍の合併を評価するために、CT、MRCPなどの非観血的な画像診断を優先する。その結果、適切な治療(根治的胆摘術、胆のうドレナージ術など)を選択する。
  1. 無症状で検診の際に画像診断で拾い上げ診断される場合も比較的多く、無症状胆石として取り扱う。
  1. 胆石症診断フローチャート:アルゴリズム
  1. 胆石の石灰化パターン(CT):<図表>
  1. 胆石の超音波分類(土屋分類):<図表>
 
重症度・予後:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の検査例
  1. 食後に右季肋部の軽い違和感や吐き気を認めるなどの臨床症状や検診による拾い上げで発見された無症状のものも合わせて、胆のう結石症の診療方針を決定する。
  1. 胆石症診断フローチャート:アルゴリズム
  1. 通常、エコーにて診断をするが、診断が不確定の際にはCT、MRCPを考慮する。
○ 初診時に、ルーチンとして1),2),3),4)を行う。診断が不確定の場合は5)を追加することを考慮する。

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胆石症診断フローチャート
急性胆のう炎診療フローチャート
胆のう結石症治療フローチャート
著者校正/監修レビュー済
2017/09/29


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