膵嚢胞

著者: 入澤篤志 獨協医科大学医学部 内科学(消化器)

監修: 下瀬川徹 みやぎ県南中核病院企業団

著者校正/監修レビュー済:2020/01/10
参考ガイドライン:
  1. Revisions of international consensus Fukuoka guidelines for the management of IPMN of the pancreas. Pancreatology. 17: 738-753, 2017. PMID:28735806.
  1. 膵仮性嚢胞の内視鏡治療ガイドライン2009. 膵臓 24: 571-593, 2009.
  1. 膵炎局所合併症(膵仮性嚢胞,感染性被包化壊死等)に対する診断・治療コンセンサス. 膵臓 29: 775-818, 2014.
  1. 膵癌診療ガイドライン(2019年版).金原出版,2019.

概要・推奨  

  1. 膵嚢胞は、嚢胞を構成する上皮の有無により仮性嚢胞と真性嚢胞に大別され、さらには腫瘍性嚢胞と非腫瘍性嚢胞に分類される。
  1. 膵嚢胞が発見された患者には、大きさにかかわらず腫瘍性嚢胞の鑑別のために画像による精密検査を行うことが勧められる(推奨度2)。
  1. 膵嚢胞の精密診断には、造影CT、MRI(MRCP)、EUS(造影EUSを含む)が勧められる(推奨度2)。
  1. 腫瘍性嚢胞(IPMN、MCN、SPNなど)は、画像診断によりその手術適応を判断しなくてはならない(推奨度2)。
  1. 腫瘍性膵嚢胞のうちSCNは経過観察が勧められる(推奨度2)。
  1. 分枝型IPMN患者では、IPMN自体の癌化のみならず、他部位に膵癌が発生する可能性を考えて慎重な経過観察が必要である(推奨度2)。
  1. 仮性嚢胞の有症状例は、治療することが勧められる(推奨度2)。
  1. 仮性嚢胞の治療対象例には、ERCPによる経乳頭的な内視鏡治療が第1選択として勧められる(推奨度2)。
  1. walled-off necrosis(WON)の治療対象例には、EUS下経消化管的穿刺ドレナージが第1選択として勧められる(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、各種ガイドラインの改定に基づいた改訂を行った。
  1. 各嚢胞性病変の画像診断について記載を詳細化した。


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