• 消化器 の他のコンテンツを見る
  • 感染症 の他のコンテンツを見る
その他の肝炎(D,E、EBV, CMV)

著者: 八橋弘 長崎医療センター臨床研究センター 臨床研究センター長

監修: 金子周一 金沢大学大学院

著者校正/監修レビュー済:2016/05/13

概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. HAV、HBV、HCVのほかにも肝炎を引き起こすウイルスがある。
  1. 原因不明の肝障害をみた場合には、疑って血液検査を行うことが必要である。
 
D型肝炎ウイルス(HDV):
  1. ポイント:
  1. D型肝炎ウイルス(HDV)は、B型肝炎ウイルス(HBV)をヘルパーウイルスとして増殖する特異な肝炎ウイルスである。<図表>
  1. HDVの増殖にはHBVの補助が必要なため、必ずHDVキャリアーはHBs抗原陽性でなければならない。
  1. HBV-DNA量は低値(4.0 log copy/ml以下)で、かつ他の肝障害を生じる疾患(脂肪肝、アルコール性肝障害等)を除外しても、原因不明の肝機能障害が持続している場合に、鑑別診断の1つとして想起する。
  1. 診断:
  1. HDV感染の診断は、血中HDV-RNAの検出で診断が確定する。
  1. 治療:
  1. 治療は通常の急性肝炎の治療と同じである。
 
E型肝炎ウイルス(HEV):
  1. ポイント:
  1. E型肝炎ウイルス(HEV)は、インド、ミャンマーなどで水系に発生する伝染性肝炎の報告がなされ、E型肝炎と命名された。
  1. 日本では2000年以後、北海道、東北を中心とした東日本に40~60歳の男性を中心とするE型肝炎感染例が多発し注目されるようになった。 
  1. 潜伏期は平均6週間であることから、発症6週間前の海外渡航歴、ブタ、イノシシ、シカなどの肉の生焼け状態での摂取歴の有無が、診断の手掛かりとなる。
  1. E型肝炎は、感染症法の4類感染症に分類され、診断した医師は、ただちに最寄の保健所に届け出る必要がある。
  1. 診断:
  1. HEV感染の診断は、急性期はIgA型-HEV抗体、IgM型-HEV抗体、回復期や既往感染はIgG型-HEV抗体を用いて行う。<図表>
  1. IgA型HEV抗体陽性で、かつ血中HEV-RNA陽性で診断が確定する。
  1. 治療:
  1. 治療は通常の急性肝炎の治療と同じである。
  1. E型肝炎の一般的臨床像はA型肝炎と近似し、一過性感染のみで慢性化することはない。
 
EBウイルス(Epstein Barr virus、EBV):…
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)


ページ上部に戻る


エルゼビアは医療の最前線にいらっしゃる
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。