膵癌(初期)

著者: 花田敬士 JA広島厚生連 尾道総合病院 消化器内科

監修: 下瀬川徹 みやぎ県南中核病院企業団

著者校正/監修レビュー済:2018/11/06

概要・推奨  

※『膵癌診療ガイドライン2019年版』(日本膵臓学会金原出版)が発行されたため現在更新作業中です。本稿には必ずしも最新のガイドラインを反映していない記述が含まれている可能性があるためご注意下さい。
 
疾患のポイント:
  1. 膵癌は膵臓から発生した悪性腫瘍であり、病理組織学的には膵管上皮から発生する浸潤性膵管癌(腺癌)が90%以上を占める。
  1. 膵癌の初発症状は、腹痛(32%)、黄疸(18%)、糖尿病の悪化(6%)、腰背部痛(6%)などである。危険因子として、近親者の膵癌(13倍)、慢性膵炎(4~8倍)、喫煙(約2倍)が挙げられている(詳細 >詳細情報 )。早期は無症状の場合も多い。
 
診断: >詳細情報 
  1. 膵癌を疑う場合、以下のステップに沿って行う。 エビデンス 
  1. 第1ステップ:超音波検査
  1. 第2ステップ:造影CTかつ/または造影MRI(MRCP)かつ/またはEUS
  1. 超音波検査で明らかな所見が得られなくても、症状がある場合や、CEA、CA19-9、DUPAN-2、SPAN-1などの腫瘍マーカーの異常を認める場合は、第2ステップに進む。
  1. これらの検査で診断がつかない場合は、ERCPかつ/またはPET-CTを考慮する。
  1. 画像診断で膵癌と診断される場合でも、可能な限りEUS、ERP、US、CTなどを用いて病理診断を行う。
 
ステージング:
  1. ステージングは、日本膵臓学会の「膵癌取扱い規約(第7版)」による分類(JPS)と、UICC分類がある。いずれもT、N、M因子からなる(詳細 >詳細情報 )。
  1. JPSのステージ分類:<図表>
  1. UICCのステージ分類:<図表>
 
予後評価: …
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

膵癌疑い症例に行う検査
  1. 膵癌を疑う場合、以下のステップに沿って行う。 エビデンス 
  1. 第1ステップ:超音波検査
  1. 第2ステップ:造影CTかつ/または造影MRI(MRCP)かつ/またはEUS
  1. 超音波検査で明らかな所見が得られなくても、症状がある場合や、CEA、CA19-9、DUPAN-2、SPAN-1などの腫瘍マーカーの異常を認める場合は、第2ステップに進む。
  1. これらの検査で診断がつかない場合は、ERCPかつ/またはPET-CTを考慮する。
  1. 画像診断で膵癌と診断される場合でも、可能な限りEUS、ERP、US、CTなどを用いて病理診断を行う。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、疫学情報について修正を行った。


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