胆のう癌

著者: 加藤厚 国際医療福祉大学附属三田病院 消化器センター

著者: 宮崎勝 国際医療福祉大学附属三田病院 消化器センター

監修: 田妻進 広島大学病院 総合内科・総合診療科

著者校正/監修レビュー済:2019/11/29

概要・推奨  

  1. 膵・胆管合流異常は胆のう癌の危険因子であり、予防的な手術が必要である。胆管非拡張型には胆のう摘出術が、胆管拡張型には胆のう摘出術+胆外胆管切除+胆道再建が推奨される(推奨度2)
  1. 胆のうポリープは大きさが10mm以上、大きさにかかわらず広基性、画像上増大傾向を認める場合には胆のう癌の可能性があり、胆のう摘出術が推奨される(推奨度2)
  1. 胆のう癌の鑑別診断および進展度診断には、超音波内視鏡(EUS)が有用である(推奨度2)
  1. 右肝切除以上あるいは50~60%以上の肝切除を予定している胆道癌症例に術前門脈塞栓術を施行することが推奨される(推奨度2)
  1. 胆のう癌を疑う症例に対しては、腹腔鏡下胆のう摘出術ではなく開腹胆のう摘出術を行うことが推奨される(推奨度2)
  1. 胆のう摘出術後にSS以深胆のう癌が判明した場合には、一期的あるいは二期的に追加切除をすることが推奨される(推奨度2)
  1. 一般的に、胆外胆管に直接浸潤のない胆のう癌に予防的胆外胆管切除は施行しない(推奨度2)。
  1. 切除不能胆のう癌に対する化学療法はゲムシタビン+シスプラチン療法が推奨される(推奨度2)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 胆道癌診療ガイドライン改訂第3版に基づき、肝外胆管に直接浸潤のない胆のう癌において、リンパ節郭清を目的に、あるいは潜在的な組織学的癌浸潤を考慮して予防的肝外胆管切除が推奨されてきたが、肝外胆管切除の有無は予後因子とならないことなどから、予防的肝外胆管切除は原則として行わないことと改訂した。
  1. 胆道癌診療ガイドライン改訂第3版に基づき、肝浸潤を疑う胆のう癌において、胆のう床切除と系統的肝切除(肝S4a+S5切除)の予後に差がないことから、十分なsurgical marginを確保した胆のう床切除を行うことでよいと、改訂を行った。


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