心停止後の生存者フォローアップ :トップ    
監修: 徳田安春 一般社団法人 群星沖縄臨床研修センター
水野 篤 聖路加国際病院 循環器内科・QIセンター

概要

疾患のポイント: >詳細情報 
  1. 突然死患者の原因を正確に把握することは難しいが、院外発症の突然死の原因の多くは心原性である。
  1. 院外発症の突然死の原因と頻度は、約65~70%が冠動脈疾患、約10%が冠動脈疾患以外の器質的心疾患(心筋炎、肥大型心筋症、不整脈原性右室心筋症など)、約5~10%が器質的心疾患を伴わない致死的不整脈(Brugada syndrome、long QT syndrome、short QT syndrome、catecholaminergic polymorphic VT、Wolff-Parkinson-White syndrome、特発性心室細動など)、約15~35%が非心原性(外傷、出血、薬物中毒、頭蓋内出血、溺水、肺血栓塞栓症、気道閉塞など)と考えられている。
  1. 疫学研究に基づく正確な情報は揃っていないが、心不全も突然死の原因の1つとして比較的多いと考えられる。
 
緊急対応: >詳細情報  >詳細情報 
  1. 心臓突然死はすべての状況で緊急的に心肺蘇生を施行する必要がある。
  1. 心肺蘇生と同時に、原因の検索、同定を行い、心臓突然死を生じさせる原因の治療を行う。例えば、急性心筋梗塞に伴う心室細動が原因で生じた心臓突然死では、心肺蘇生後に、心臓カテーテル検査、治療を行う。
  1. また、原因に応じた専門的治療(急性心筋梗塞に対する心臓カテーテル治療など)および低体温療法が必要となるため、原則入院が必要となる。
  1. 心臓突然死には、心肺蘇生法[一次救命処置(BLS; Basic Life Support)、二次救命処置(Advanced Cardiovascular Life Support; ACLS)]を行う。
 
2次予防:
  1. 心停止後の生存者の心臓突然死2次予防としては、原因に応じて、薬物療法のみに限らず、非薬物療法として、植込み型除細動器挿入、ペースメーカー挿入、カテーテルアブレーションの適応となる。
 
診断へのアプローチ:(診察・診察  >詳細情報 ・鑑別疾患  鑑別疾患 )
  1. 原因は、心原性疾…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

原因評価のための検査例
  1. 院外発症の突然死の原因と頻度は、約65~70%が冠動脈疾患、約10%が冠動脈疾患以外の器 質的心疾患(心筋炎、肥大型心筋症、不整脈原性右室心筋症など)、約5~10%が致死的不整脈、約15~35%が非心原性(外傷、出血、薬物中毒、頭蓋内出血、溺水、肺血栓塞栓症、気道閉塞など)と考えられている。
○ 通常、ルーチンで1)-9),11)-15),17)を検査する。消化管出血を疑う場合10)を、外傷を疑う場合16)を、頭蓋内出血を疑う際に17)を、 肺血栓塞栓症を疑う場合18)を、大動脈解離、大動脈瘤破裂を疑う場合19)を、 多発外傷の場合20)を、急性心筋梗塞や不安定狭心症などの虚血性心疾患を疑う場合21)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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著者校正/監修レビュー済
2017/10/31