特発性血小板減少性紫斑病(ITP) :トップ    
監修: 木崎昌弘 埼玉医科大学総合医療センター
石田陽治 岩手医科大学附属病院 血液・腫瘍内科

概要

疾患のポイント:
  1. 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、他の基礎疾患や薬剤の原因が明らかでないにもかかわらず、抗血小板抗体による血小板の破壊が亢進し、血小板減少を来す後天性の疾患である。最近では、抗血小板抗体は骨髄巨核球の障害も惹起し、血小板産生障害も指摘されている。
  1. 特発性血小板減少性紫斑病は、指定難病であり、研究班の ITP の重症度分類を用いてStageⅡ以上の場合は申請し認定されると保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される。([平成27年1月施行])
  1.  難病法に基づく医療費助成制度 
 
診断: >詳細情報 
  1. 血小板減少のみを認め、血小板減少を引き起こす基礎疾患を除外することにより、ITPを診断する。
  1. 成人における慢性ITPの診断基準案(2005年試案):<図表>
  1. 具体的には、血算を行うことによって血小板減少を、白血球・赤血球には数的にも形態的にも異常がないことを確認し、自己抗体、肝臓のウイルス検査、APTT、PT、D-Dダイマー、FDP、HIV検査などで二次性血小板減少を除外する( 鑑別疾患 )。 なお、骨髄検査を行うこともあるが、必ずしも必要ではない。
 
予後: >詳細情報 
  1. ITPそのものは、それほど予後の悪い疾患ではないが、完全寛解になるのは、たかだか25%程度である。残りの症例はなんらかの治療が継続される。
  1. 死亡の危険性は、血小板数が3万/μl未満の症例であれば、正常人に比べて4.2倍高くなり、かつ、60歳以上であれば致死的出血の危険性は約30倍高くなる。
 
治療:  >詳細情報 
  1. まずは、ヘリコバクター・ピロリ(H. Pylori)の…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時検査例
  1. 血小板減少のみを認め、血小板減少を引き起こす基礎疾患を除外することにより、ITPを診断する。
  1. 成人における慢性ITPの診断基準案(2005年試案):<図表>
  1. 具体的には、血算を行うことによって血小板減少を、白血球・赤血球には数的にも形態的にも異常がないことを確認し、自己抗体、肝臓のウイルス検査、APTT、PT、D-Dダイマー、FDP、HIV検査などで二次性血小板減少を除外する。 鑑別疾患 
○ ITPを疑う場合1)を行い、さらに10)、11)、12)、14)を施行し、二次性血小板減少を除外する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

ITP治療の参照ガイド
成人における慢性ITPの診断基準案(2005年試案)
著者校正/監修レビュー済
2017/05/31


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