今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 冨山佳昭 上ヶ原病院

監修: 宮﨑泰司 長崎大学病院血液内科

著者校正/監修レビュー済:2024/08/21
参考ガイドライン:
  1. 厚生労働省難治性疾患政策研究事業 血液凝固異常症等に関する研究班「ITP治療の参照ガイド」作成委員会:成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド 2019改訂版
  1. 厚生労働省難治性疾患政策研究事業 血液凝固異常症等に関する研究班「ITP治療の参照ガイド」作成委員会:成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド 2023改訂版
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 「成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド 2023改訂版」の発表に伴いレビューを行い、診断基準の改訂、疾患名の変更、診断手順(フローチャート)を追加した。また症例として典型例・難渋例を追記した。
 

概要・推奨   

  1. ITP症例に対するヘリコバクター・ピロリ菌の除菌は、日本での有効率は高いが、欧米では低い傾向がある。
  1. ITPに対する副腎皮質ステロイド療法は約80%で有効である(推奨度1 O)
  1. 副腎皮質ステロイドは減量により多くの症例で血小板数が低下し、中止できる症例は10~25%である。しかしながら、維持量としてはプレドニゾロン10 mg/日以下とし、可能であればセカンドライン治療薬併用などによりさらに減量する(推奨度1 OJ)
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病態・疫学・診察 

疾患情報  
  1. 免疫性血小板減少症(旧:特発性血小板減少症紫斑病)(ITP)は、抗血小板抗体によって、産生された血小板が破壊される、さらには抗血小板抗体によって巨核球造血・血小板造血が障害され、血小板数の低下を来している疾患である。
  1. ITPの診断は、血小板減少を来す原因疾患がないこと、血小板数の減少と骨髄での巨核球数が減少していないことが必要要件である。わが国にて2023年に血漿トロンボポエチン濃度と幼若血小板比率を組み入れた新たな診断ガイドが公開された。しかしながら、これらのバイオマーカーは2024年5月現在保険適用外であり、実臨床で使用するには時期尚早である。
  1. わが国では、ITPは指定難病として認定されているので、そのデータから推察すると、患者数は10万人あたり1.88人である。男性1.49人、女性2.25人と報告されている。
  1. ITPそのものは、それほど予後の悪い疾患ではない。しかし完全寛解になるのは、たかだか25%程度である。残りの症例はなんらかの治療が行われている。死亡の危険性は、血小板数が30,000 /μL未満の症例であれば、正常人に比べて4.2倍高くなり、かつ、60歳以上であれば致死的出血の危険性は約30倍高くなる。血小板数30,000 /µL未満(特に20,000 /µL未満)や60歳以上の高齢者で重篤な出血の危険性が増大することが、わが国のITP患者約2万例を対象とした疫学調査でも明らかにされている[1]
  1. ITPの診断を受けたら、緊急性を要さない場合はヘリコバクター・ピロリ(H. Pylori)の検査を行い、陽性であれば、除菌療法を行う。
  1. ITP治療の参照ガイド2019改訂版:図アルゴリズム
  1. 治療として血小板数が20,000~30,000 /μL以上で出血傾向がなければ、経過観察をする。それ未満で出血傾向があれば、副腎皮質ステロイドが第1選択薬である。第2選択として、TPO受容体作動薬、リツキシマブ、脾摘が挙げられる。
  1. ITPは、指定難病であり、研究班のITPの重症度分類を用いてStage II以上の場合は申請し認定されると保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される。(平成27年1月施行
  1. 難病法に基づく医療費助成制度
問診・診察のポイント  
  1. 出血症状がどのようなものかを確認する。例えば、皮膚に点状出血、紫斑などが出現しているのか、鼻出血がよく起きるのか、女性であれば月経の期間が延長するのか、筋肉内出血、関節内出血などが起きるのかなどを問診で確認する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
冨山佳昭 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:宮﨑泰司 : 講演料(ノバルティスファーマ(株),ブリストル・マイヤーズスクイブ(株),中外製薬(株))[2025年]

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免疫性血小板減少症(ITP)

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