泌尿器系治療薬(薬理) :トップ    

中原 保裕1) 『今日の臨床サポート』編集部2) 1)(有)ファーマシューティカルケア研究... 2)

概要

ポイント:
  1. 下部尿路症状は、尿の貯留(蓄尿)や排出(排尿)に関係する症状を広く意味するが、通常、蓄尿症状、排尿症状、排尿後症状の3つが主な症状であり、その他に性交に伴う症状、骨盤臓器脱に伴う症状、生殖器・下部尿路痛、生殖器・下部尿路痛症候群および下部尿路機能障害を示唆する症候群がある。また、蓄尿障害は、さらに頻尿、尿失禁などに、排尿症状・排尿後症状は、さらに、排尿遅延、尿勢低下、尿線途絶、腹圧排尿、終末滴下、残尿感、尿閉などの症状に細かく分解される。
  1. 国際禁制学会による下部尿路症状の分類:<図表>
  1. 下部尿路症状は単一の症状を自覚する例は少なく、蓄尿症状、排尿症状、排尿後症状の複数の症状を自覚する例が多い。
  1. 複合する男性下部尿路症状:<図表>
  1. 下部尿路症状は基本的には男性、女性ともに共通してみられるが、その頻度に関しては男女差を認める。欧州と北米の18歳以上の一般住民を対象に行われた疫学調査では、何らかの下部尿路症状を認めた割合は女性の66.6%、男性の62.5%であった。蓄尿症状は女性に多く(女:59.2%、男性:51.3%)、排尿症状は男性に多く認められた(男性:25.7%、女性:14.2%)。
  1. 各下部尿路症状の男女別有症状率:<図表>
 
排尿障害:
  1. 排尿症状は、蓄尿障害(頻尿、尿失禁ほか)と排出障害(排尿困難、残尿感、尿閉ほか)に大きく分けられる。
  1. 排尿に関してのトラブルは、男性の場合は尿の切れが悪くなる下部尿路閉塞(前立腺肥大症・膀胱出口部閉塞)や、下着の中に漏らしたり、トイレに間に合わない切迫性尿失禁(過活動膀胱)が多い。また、女性の場合はくしゃみや歩行などの運動により、尿意に関係なく漏れる腹圧性尿失禁や切迫性尿失禁が多い。
  1. 尿失禁の種類:<図表>
  1. 男性下部尿路症状診療のアルゴリズム:アルゴリズム
 
過活動膀胱:
  1. 過活動膀胱とは、単一の疾患ではなく、尿意切迫感を主症状とする蓄尿症状を呈する状態の総称であり、通常は頻尿や夜間頻尿を伴い、場…

追加情報ページへのリンク

  • 泌尿器系治療薬(薬理)に関する詳細情報
  • 泌尿器系治療薬(薬理)に関する画像 (16件)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

男性下部尿路症状診療のアルゴリズム
過活動膀胱の診療アルゴリズム
夜間頻尿の診療アルゴリズム
国際禁制学会による下部尿路症状の分類
各下部尿路症状の男女別有症状率
複合する男性下部尿路症状
直腸癌術後の神経因性排尿障害:排尿筋収縮不全
超音波検査による残尿測定
尿流測定の実際
内圧尿流同時測定の実際
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22