高中性脂肪(トリグリセライド)血症 :トップ    
監修: 野田光彦 埼玉医科大学
辻本哲郎 国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科

概要

  1. 高齢者脂質異常症診療ガイドライン2017
の発表に伴い、現在アップデート中
 
診断:
  1. 高TG血症は、10時間以上の空腹時採血の結果、TG値≧150mg/dlを確認して診断する(脂質異常症:スクリーニングのための診断基準(空腹時採血) >詳細情報 )。
 
治療:
  1. 診断基準値は薬物治療を開始するための値ではなく、まずは、生活習慣の改善に努める。
  1. 食事療法は摂取エネルギーを活動量に合わせ適正化し、1日総摂取エネルギー(kcal)を標準体重[身長2(m)×22]×25~30(肥満者は標準体重×20~25)とする。栄養成分は炭水化物60%、脂肪20~25%、蛋白質15~20%を基本とする。脂肪、特に牛、豚、鳥といった獣鳥肉類を控え、節酒や禁酒とする。
  1. 減量・食事療法におけるTG低下効果:<図表>
  1. 運動療法では、軽度から中等度の有酸素運動(ウォーキング、ジョギングなど)を毎日30分以上行うことが望ましい。
  1. 喫煙は動脈硬化の確立された危険因子であり全例に禁煙を勧める。
  1. 高TG血症には、体質や遺伝子異常に基づいて発症した原発性(一次性)と、飲酒、肥満、薬剤、糖尿病などによる続発性(二次性)がある。 鑑別疾患 
  1. 高TG血症に対する主な治療目的は、心血管疾患の進展・発症を予防するためである。治療方針は、アルゴリズムに沿って行う。
  1. 高TG血症の治療アルゴリズム:アルゴリズム
  1. LDL-C値を評価し、冠動脈疾患のリスクに応じて治療方針を決定する(Friedewaldの式 :LDL-C=TC-HDL-C-TG*/5  *TG値<400mg/dlのみ適用 )。
  1. LDL-Cの管理目標値に関しては 高LDLコレステロール血症 を参照
  1. すべての症例において、TG値<150mg/dlとすることが勧められる。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

高TG血症診断時の検査
  1. 動脈硬化に関する危険因子や治療開始時の薬剤選択のために、問診、血圧測定、身体所見、血液検査などにより全身状態を評価する。
  1. 下記の血液検査は空腹時に施行する(空腹時採血)。
○ 動脈硬化の危険因子の評価と治療方針の評価目的で下記の1)-3)を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

高TG血症の治療アルゴリズム
Fredrickson分類(WHO分類)
減量・食事療法におけるTG低下効果
著者校正/監修レビュー済
2017/11/30


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