リウマチ性多発筋痛症 :トップ    
監修: 岸本暢将 聖路加国際病院
木村 万希子 都立大塚病院 リウマチ膠原病科

概要

疾患のポイント:
  1. リウマチ性多発筋痛症とは、高齢者に起こる筋痛を特徴とする疾患である。GCA巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)との合併率が高く、その場合、頭痛や視力障害などを伴う。
 
診断: >詳細情報 
  1. これまで国際的に統一された診断/分類基準はなかったが、2012年に米国リウマチ学会・欧州リウマチ学会が合同で暫定的分類基準を発表した。
  1. ACR/EULAR PMR分類基準:<図表>
  1. そのほか、代表的な基準の一つであるHunderらの診断基準を以下に示す。
  1. 診断基準:4項目全て満たせば確定診断となる(感度93.3%、特異度91%)。
  1. 年齢>50歳 
  1. 項部あるいは体幹、肩あるいは上腕、臀部あるいは大腿部の3箇所のうち、2箇所以上の部位で対称性の筋痛、こわばりが1カ月以上持続する 
  1. 赤沈>40mm/hr 
  1. 他疾患の除外
  1. 他疾患の除外には以下の状態を評価する。
  1. 例)関節リウマチ(リウマトイド因子、末梢関節炎、X線)、頚椎症(頚椎X線、神経根症状)、変形性関節症(肩X線)、多発性筋炎(筋原性酵素、筋電図)、甲状腺中毒(甲状腺ホルモン、TSH)、SLE(診断基準、ANA)、polyarteritis nodosa(血管炎の臨床所見、ANCA)、多発性骨髄腫(血清および尿の蛋白電気泳動)、悪性腫瘍(体重減少などの病歴、胸部X線、便潜血)、パーキンソン病(無動、固縮、振戦)、亜急性細菌性心内膜炎(心雑音、血液培養)、薬剤性(スタチン、コルヒチン等)などを除外する。
  1. リウマチ性多発筋痛症(PMR)の患者説明 症状:<図表>
  1. リウマチ性多発筋痛症(PMR)の診断アルゴリズム:アルゴリズム
 
重症度・予後: >詳…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時 炎症の有無、臓器障害の評価例、他疾患を除外するための検査例
  1. 炎症の程度を測りながら他疾患を除外するための検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

リウマチ性多発筋痛症(PMR)の診断アルゴリズム
ACR/EULAR PMR分類基準
リウマチ性多発筋痛症(PMR)の患者説明 症状
リウマチ性多発筋痛症(PMR)の患者説明 治療
著者校正/監修レビュー済
2017/08/31