腎結石症・尿管結石症 :トップ    
監修: 堀江重郎 順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器外科学
磯谷周治 順天堂大学大学院

概要

疾患のポイント:
  1. 腎結石症・尿管結石症とは、腎および尿管に結石を認める状態である。
  1. 生涯罹患率は男性で9.0%、女性で3.8%である。男性では30~60歳代、女性は50~60歳代にピークを認める。
  1. 通常は、中年以降の男性に急激に発症した、血尿を伴う腰背部痛、CVA knocking painを認めたとき、尿路結石を疑う。
 
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  1. ポイント:
  1. 多くの場合には尿潜血・血尿が陽性であるが、嵌頓した場合などでは陰性になることもある。
  1. 尿路結石の確定診断・除外診断のために、CT、排泄性尿路造影(DIPもしくはIVP)にて尿路内の結石を証明することが多い。
  1. 鑑別疾患として急性大動脈解離、腹部大動脈瘤、卵巣軸捻転、虫垂炎などを見逃さないことが大事である。
  1. STONEスコア:
  1. 1,040人のコホートスタディーで作成された尿路結石の評価スコアでは、合計13点で低0~5点:約8%、中程度6~9点:5割、高10~13 点:約9割であった。
  1. 男性=2点
  1. 疼痛の期間(来院時)6-24時間=1点、6時間未満=3点
  1. 黒人= -3点
  1. 吐き気=1点または嘔吐=2点
  1. 尿検査にて血尿を認める=3点
  1. 行う検査例:
  1. 尿検査:
  1. 尿路結石では血尿を認めることがある。また、合併症である尿路感染症の評価に役立つこともあり尿路結石を疑った場合には評価を行うことが進められる。ただし、尿潜血反応の尿路結石に対する感度特異度ともに十分高くなく(感度 67~84%、特異度 27~58%)診断の一助に留まる。
  1. 末梢血液検査、CRP、血液生化学検査(クレアチニン、尿酸、カルシウム、リン):
  1. 尿路結石の診断には直接必要ないことが多いが、腎盂腎炎、腎後性腎不全や尿路結石の成因を評価する目的で評価を行うことが多い。
  1. 腎尿管膀胱部単純X線撮影(KUB)
  1. X線陰性結石(尿酸、シスチン、キサンチン結石)を除いて、大部分が描出される。検査の感度は44~77%、特異度は80~87%であるとされる。
  1. 腹部超音波検査:
  2. <…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の、全身状態、腎機能評価の検査例
  1. 臓器障害、特に腎障害のリスクファクターを測りながら、他の疾患を除外するための検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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尿路結石症の治療フローチャート
尿路結石症の部位と結石のサイズ別の初期選択
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TUL
著者校正/監修レビュー済
2017/01/26