尖圭コンジローマ(男性) :トップ    
監修: 中川昌之 鹿児島大学
広瀬崇興 JCHO北海道病院 泌尿器科

概要

疾患のポイント:
  1. ヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus、HPV)の遺伝子型6型または11型の性的接触感染による性感染症の1つで外陰部周辺にできる疣贅(イボ)である。
  1. 尖圭コンジローマは感染症法5類感染症であり性感染症定点医療機関では週単位で届出をする必要がある。
  1. 感染後2~3カ月の潜伏期を経て外陰部周辺に疣贅が発症する。
  1. サーベイの結果では、性感染症のうち、男性ではクラミジア性尿道炎、淋菌性尿道炎、性器ヘルペスに次ぎ、4番目に多い疾患である。また女性ではクラミジア性子宮頸管炎、性器ヘルペスに次ぎ、3番目に多い疾患である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 感染機会の確認と、粒状の表面を持つ単独または複数の鶏冠状またはカリフラワー状の疣贅を認める場合には視診で診断する。
  1. 確定診断が必要な場合は生検により病理検査を行う。
  1. 陰茎包皮内板にできた尖圭コンジローマ:<図表>
  1. 女性の大陰唇、膣口周囲にできた尖圭コンジローマ:<図表>
  1. 包茎のために再発を繰り返していた陰茎尖圭コンジローマ:<図表>
  1. 上記の包皮を反転させた尖圭コンジローマ:<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 時間が経過すると増大拡散するので、少しでも早く治療を開始する必要がある。…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

感染したHPVの検出が必要な場合の検査
  1. 遺伝子診断法で感染HPVを明らかにする必要がある場合に検査可能であるが、保険適用外である。
  1. 専用の綿棒でイボの表面を擦過して、ハイブリッドキャプチャー法(HPV DNA「キアゲン」)により高リスク型HPVと低リスク型HPVの検出が可能である。
○ 悪性化の可能性を確認するためにHPVの検出が必要な場合は、保険適用外であるが1)を選択する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

尖圭コンジローマ治療のアルゴリズム
陰茎包皮内板にできた尖圭コンジローマ(症例1)
女性の大陰唇、膣口周囲にできた尖圭コンジローマ(症例2)
包茎のために再発を繰り返していた陰茎尖圭コンジローマ(症例3)
[症例3の包皮を反転させた尖圭コンジローマ
症例3に対し、環状切開術とレーザー蒸散術を行った直後の所見
尖圭コンジローマ、性感染症 診断・治療ガイドライン 2016の主な治療法
陰茎尖圭コンジローマ
著者校正/監修レビュー済
2018/06/21

改訂のポイント:
  1. 性感染症 診断・治療ガイドライン 2016
に基づき改訂を行った。


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