乳汁漏出症 :トップ    
監修: 中村清吾 昭和大学医学部外科学講座乳腺外科学部門
榎戸克年 昭和大学江東豊洲病院 ブレストクリニック

概要

疾患のポイント:
  1. 乳汁漏出症とは、授乳期以外の両側多孔性の乳汁分泌である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 妊娠、授乳期以外で、高プロラクチン血症を認めれば、乳汁漏出症の診断となる。
  1. 高プロラクチン血症の原因の鑑別として、服用中の薬剤の確認、妊娠、甲状腺機能低下症、腎機能低下、頭部MRIでプロラクチノーマの確認を行う  エビデンス 。(合併疾患の評価: >詳細情報 )
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. プロラクチノーマの大きさや、不妊・無月経などの症状で重症度を判断する。
 
治療:アルゴリズム
  1. 無症状のマイクロアデノーマが原因の場合には、経過観察が可能である。
  1. 通常、ドパミン分泌促進薬が第1選択薬となり、血清プロラクチン値の正常化が治療目標である。ドパミン分泌促進薬の中で、カバサールが第1選択薬になるが、妊娠を希望する場合にはパーロデルが推奨される。
  1. 薬物療法が無効の場合に外科的治療法が選択される。

専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. プロラクチノーマが疑われる場合、甲状腺機能低下症が疑われる場合には、各専門医に相談する。
 
臨床のポイント:
  1. 乳汁漏出症とは、妊娠・授乳期以外の両側多孔性の乳汁分泌を呈する病態である。
  1. 主な原因は、使用している薬剤(ドパミンの分泌を抑制する三環系抗うつ薬などやヒスタミン受容体を遮断するシメチジンなど)や、プロラクチン産生下垂体腫瘍による高プロラクチン血症による。
  1. 高プロラクチン血症の鑑別として、服用中の薬剤の確認、頭部MRIでのプロラクチノーマの確認が重要である。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の原因検索のための検査
  1. 乳汁漏出症の原因検索として下記の検査を行う。
  1. 乳汁漏出症の確定とともに、乳癌の除外やプロラクチノーマの確認を行う。
○ 乳汁漏出症の場合、鑑別疾患に基づき下記の検査を追加する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

乳汁漏出症の鑑別
乳汁漏出症の原因となる薬剤
プロラクチノーマ
著者校正/監修レビュー済
2016/07/21


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