痤瘡 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
谷岡未樹 谷岡皮フ科クリニック

概要

疾患のポイント:
  1. 尋常性痤瘡とは、顔面、胸背部の毛包・脂腺系を場とする脂質代謝異常(内分泌的因子)、角化異常、細菌の増殖が複雑に関与する炎症性疾患である。
  1. 尋常性痤瘡は「青春のシンボル」と呼ばれており、多かれ少なかれすべての人が思春期前後に罹患する。
  1. 患者は市販薬や通信販売などで入手したニキビ治療薬を併用していることが多い。医薬品との併用で副作用が増幅される場合があるので、注意が必要である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 診断は、通常視診で行う。
  1. 尋常性痤瘡には必ず面皰が合併しているため、毛包一致性の丘疹、膿疱を顔面に認め、面皰を伴っていれば、尋常性痤瘡の診断はまず間違いない。面皰を確認することが診断の決め手になる。
  1. 好酸球性毛包炎や酒さ、顔面播種状粟粒性狼瘡、稗粒腫、汗管腫、青年性扁平疣贅を除外する。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 日本皮膚科学会が提唱している尋常性痤瘡重症度分類に沿い、炎症性皮疹および非炎症性皮疹の数をもって分類する。
  1. 炎症性皮疹数による判定基準:<図表>
  1. 軽症:片顔に炎症性皮疹が5個以下
  1. 中等症:片顔に炎症性皮疹が6個以上20個以下
  1. 重症:片顔に炎症性皮疹が21個以上50個以下
  1. 最重症:片顔に炎症性皮疹が51個以上
 
治療: >詳細情報 
  1. 非炎症性皮疹に対してアダパレンゲル(ディフェリン)あるいは過酸化ベンゾイル製剤(ベピオ・デュアック)を使用する。上記の重症度に応じて外用抗菌薬または内服抗菌薬を併用する。面皰、炎症性ニキビともにべピオあるいはディフェリン単剤で改善が乏しく、かつ、副作用が許容範囲内であれば、アダパレン過酸化ベンゾイル(エピデュオ)を開始する。
  1. 面皰:ディフェリンゲルあるいは過酸化ベンゾイル製剤(ベピオ・デュアック)塗布にて3カ月後に評価
  1. 炎症性ニキビ
軽症:ディフェリンゲルあるいは過酸化ベンゾイル製剤(ベピオ・デュアック)±外用抗菌薬
重症:ディフェリンゲルあるいは過酸化ベンゾイル製剤(ベピオ・デュアック)+内服抗菌薬
  1. 瘢痕性:ステロイド局注射…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時評価例
  1. 診断は基本的には視診で行う。重症度は炎症性皮疹数で判定する。 >詳細情報 
  1. PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)を疑う症例では、産婦人科コンサルトのうえ、採血検査、腹部エコー検査を行う。
○ 診断は通常視診で行う。PCOSを疑う場合は2)~4)の検査を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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面皰
炎症性痤瘡
炎症性皮疹数による判定基準
著者校正/監修レビュー済
2018/02/28


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