心タンポナーデ

著者: 朝倉正紀 兵庫医科大学 循環器・腎透析内科

監修: 永井良三 自治医科大学

著者校正/監修レビュー済:2018/01/31

概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. 心タンポナーデとは、心嚢に液体が貯留することで、心臓が十分に拡張できず、その結果、全身への血液供給が低下し、循環障害を生じることである。
  1. 心タンポナーデを呈している状態は、緊急状態であることが多く、速やかな対応が必要である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 特徴的な所見は、①血圧低下、②頚静脈怒張、③微弱な心音――のBeckの三徴と、吸気時に収縮期血圧が10mmHg以上低下する現象(奇脈)である。
  1. まず、心タンポナーデの診断をし、重症度を心臓超音波検査(心エコー)にて把握する。 エビデンス 
  1. 心タンポナーデの診断・治療の流れ:図アルゴリズム
  1. 心エコー検査による心嚢液貯留像(収縮期と拡張期):図<図表>
 
原因疾患: >詳細情報 
  1. 急性型の代表的な原因疾患として、解離性大動脈瘤、急性心筋梗塞後の心破裂、外傷などがある。
  1. 慢性型の代表的な原因疾患として、悪性腫瘍の心膜転移、結核やウイルスなどの感染症、尿毒症などがある。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. ショックや意識障害を呈している場合、急激に症状が進行する場合には、最重症と判断し、速やかな緊急処置が必要である。

治療: >詳細情報 
  1. ショックなどの低血圧を呈している場合には、心内腔虚脱を防ぐため、補液を行う。
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の検査
  1. まず、心タンポナーデの重症度を、心エコーにて把握する。
○ 診断と重症度評価のため下記を行う。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)


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