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うつ病

著者: 尾鷲登志美 牧田総合病院 精神科

監修: 上島国利 昭和大学

著者校正/監修レビュー済:2020/05/29

概要・推奨  

  1. うつ病を疑った場合には、睡眠障害についての評価も行うことが強く推奨される(推奨度1)。
  1. アルコール依存がうつ病発症の前か後か、併存かは判然としないこともあるが、アルコール乱用/依存はうつ病患者の自殺危険因子の1つであり、アルコールの問題を評価することが強く推奨される(推奨度1)。
  1. うつ病を疑った段階だけでなく、うつ病治療フォロー中も常に自殺リスクについて評価を行うことが強く推奨される(推奨度1)。
  1. 甲状腺機能亢進症は20-30歳代の女性に多いバセドウ病があるが、不安や緊張が強く、焦燥や睡眠障害を伴うことがあるため、気分障害の鑑別が重要である(推奨度2)。
  1. 抗うつ薬や抗精神病薬の使用または過量服薬によって、QT延長などが生じる場合があるため、薬物療法開始前および使用後、過量服薬時には心電図をチェックすることが勧められる(推奨度2-3)。
  1. 単極性うつ病の外来治療成績は、抗うつ薬の間で相違ないという報告が多い。抗うつ薬の副作用プロファイルから、個々の患者の身体状態や薬物相互作用、病型などに合わせて選択する(推奨度2-3)。
  1. 抗うつ薬を使用する初期(4週間程度)にベンゾジアゼピン系薬物を併用してよい(推奨度2-3)。
  1. 抗うつ薬による治療反応が得られなかった場合には、リチウムによる増強療法(抗うつ薬にリチウムを付加)を考慮する(推奨度3)。
  1. 治療抵抗性のうつ病や、精神病性の特徴を伴ううつ病には抗精神病薬を抗うつ薬に併用することがある(推奨度3)。
  1. うつ病患者でも妄想を伴う場合(心気妄想・罪業妄想、貧困妄想が典型的とされる)があり、その場合は重症と考えてよい(推奨度1)。
  1. 治療抵抗性や、速やかな治療効果を必要とする場合にはECTを考慮する(推奨度3)。
  1. アドヒアランスが急性期から維持療法期にかけての転帰を左右するため、当初からアドヒアランスを意識した治療が推奨される(推奨度1)。
  1. アドヒアランス向上のための心理および疾病教育と環境調整や支持的な介入、家族への支援を常に行いつつ(推奨度1)、否定的認知の修正・緩和を目指して、認知行動療法などの導入を図る(推奨度3)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 日本うつ病学会治療ガイドラインに基づき、鑑別疾患および認知行動療法について追記した。

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