感染性結膜炎 :トップ    
監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科
中川尚 徳島診療所 眼科

概要

疾患のポイント:
  1. 感染性結膜炎とは、細菌、ウイルスなどによって生じる結膜の炎症である。
  1. 感染性結膜炎は、急性と慢性に分類できる。急性結膜炎の主な原因は、細菌、ウイルス、クラミジアである。
  1. 感染性ならびに非感染性結膜炎の原因:<図表>
  1. 急性細菌性結膜炎は、小児と高齢者に多く、小児ではインフルエンザ菌、肺炎球菌が多く、高齢者ではブドウ球菌、コリネバクテリウムなどが多い。慢性結膜炎には、ブドウ球菌による眼瞼結膜炎や涙道感染(涙嚢炎、涙小管炎)に合併した結膜炎がある。
  1. ウイルス性はアデノウイルス、エンテロウイルス、単純ヘルペスウイルス(HSV)の3つが代表的で、アデノウイルスによる流行性角結膜炎(EKC)、咽頭結膜熱(PCF)とエンテロウイルスによる急性出血性結膜炎(AHC)は伝染性結膜炎である。流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎は、感染症法の5類感染症に分類され、眼科定点医療機関では、週単位(月~日)で最寄の保健所に届け出る必要がある。なお、咽頭結膜熱(プール熱)は学校保健安全法に定める第二種学校感染症疾患であり、主症状が消退した後2日を経過するまで出席停止とする。また、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎は学校保健安全法に定める第三種学校感染症疾患であり、医師が感染のおそれがないと認めるまで出席停止とする。
 
結膜炎の診断とその原因の特定: >詳細情報 (結膜炎の鑑別診断・診察: >詳細情報 )
  1. 充血と眼脂は結膜炎の必発の症状であり、これらの症状があればまず結膜炎を考える。
  1. 臨床所見を総合して結膜炎の臨床病型を決定し、また、眼脂の性状を評価して、原因を類推する(カタル性、濾胞性、乳頭性、化膿性、偽膜性のいずれのタイプの結膜炎か)。例えば、カタル性で漿液性の場合は、物理化学的原因を、カタル性で粘液膿性は細菌性を、濾胞性で漿液線維素性はアデノウイルスなどのウイルス性を、濾胞性で粘液膿性はクラミジア、HSV感染症を、乳頭性で…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

結膜炎の鑑別診断で必ず行う検査例
  1. 眼脂の塗抹検鏡を実施して、結膜炎の鑑別診断、病因検索を行う。
○ 結膜炎の鑑別診断のため、すべての症例に対して行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

結膜炎の鑑別診断
クラミジアによる濾胞性結膜炎
乳頭増殖(乳頭性結膜炎)
偽膜性結膜炎
感染性ならびに非感染性結膜炎の原因
眼脂の肉眼的性状と考えるべき原因
淋菌性結膜炎の膿性眼脂
結膜炎の診断に必要な検査
眼脂の塗抹検鏡による結膜炎の鑑別
細菌性結膜炎
著者校正/監修レビュー済
2017/03/31


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