意識障害

著者: 山中俊祐 福井大学医学部附属病院 救急部

監修: 林寛之 福井大学医学部附属病院

著者校正/監修レビュー済:2019/10/10
参考ガイドライン:
Rogers G, O'Flynn N. NICE guideline: transient loss of consciousness(blackouts) in adults and young people. Br J Gen Pract. 2011 Jan;61(582):40-2.doi: 10.3399/bjgp11X548965. PubMed PMID: 21401989; PubMed Central PMCID:PMC3020048.
 

概要・推奨  

  1. 遷延する意識障害患者で原因不明の場合、脳波検査により非けいれん性てんかんを除外することが、おそらく推奨される(推奨度2)
  1. せん妄の診断にConfusion Assessment Method(CAM)を利用することが強く推奨される。CAMの感度は86%、特異度は100%であった(推奨度1)
  1. 救急外来に来院する意識障害患者の原因は多様である。
  1. アルコール離脱の診断とモニタリングにはClinical Institute Withdrawal Assessment for Alcohol(CIWA-Ar)Scaleの使用が強く推奨される(推奨度1
  1. シアンガス中毒に対して経験則的治療を行う場合には、ヒドロキソコバラミンがおそらく推奨される(推奨度2)
  1. 意識障害患者に腰椎穿刺を必要とする場合には、頭部CTを先に撮影することが強く推奨される。一方、頭部CT所見が正常であった場合でも、脳ヘルニアの所見がある場合には、腰椎穿刺を遅らせることがおそらく推奨される(推奨度1)
  1. 急性細菌性髄膜炎、特に肺炎球菌によるものを疑う場合には、抗菌薬投与前にデキサメサゾン投与がおそらく推奨される(推奨度2)
  1. 肝疾患患者の意識障害の原因検索において、血中アンモニア濃度測定は推奨されない(推奨度3)
  1. 原発性脳出血患者で収縮期血圧が150~220mmHgの場合、急性期に140mmHg以下へ降圧することはおそらく推奨される(推奨度2)。
  1. 意識障害患者、せん妄患者では巣症状の有無にかかわらず、頭部CTが強く推奨される(推奨度1)
  1. すべての意識障害患者においてバイタルサインを調べることは強く推奨される(推奨度1)
  1. 一酸化炭素中毒に対する高圧酸素療法は1つの治療オプションである。しかし絶対的に必要なものではなく、また、どの患者が高圧酸素療法による利益/不利益を被るかということは不明である。高圧酸素療法を行う施設と連絡を取り、適応を判断することが推奨される(推奨度2)
  1. 一酸化炭素ヘモグロビン(COHb)測定は、静脈血でも動脈血でも…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、以下の加筆を行った。
  1. 抗NMDA受容体抗体脳炎など辺緑系脳炎、薬剤関連性脳炎について
  1. 橋本脳症について
  1. 小児のイレウスによる意識障害について
 


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