アセトアミノフェン中毒 :トップ    
監修: 林寛之 福井大学医学部附属病院
花木奈央 京都大学 大学院医学研究科 医療経済学分野

概要

疾患のポイント:
  1. アセトアミノフェン中毒とは、アセトアミノフェンを大量服薬および誤食したことにより、摂取から数時間以内に胃腸炎、および1~3日後に肝毒性などの症状を生じることである。
  1. 急性薬物中毒の原因物質として最も頻度の高い薬物の1つであり、自殺目的の大量服薬のほかに、小児の誤食事故が多い。
 
診断:アルゴリズム >詳細情報 
  1. アセトアミノフェン大量服薬患者において、以下の状況では急性アセトアミノフェン中毒が推定される。
  1. 1) 1回の服薬量が10g以上または、200mg/kg以上のとき
  1. 2) 24時間以内の服薬量が10g以上または、200mg/kg以上のとき
  1. 3) 少なくとも2日間服薬し、1日平均摂取量が6g以上または、150mg/kg以上のとき
  1. アセトアミノフェン中毒を疑った場合は、摂取後4時間以後のアセトアミノフェン血中濃度を特定する。血中濃度の高値を認めれば、診断は確定する。 エビデンス 
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. アセトアミノフェンの血中濃度から予後を予測し対応する。<図表>
  1. アルコールを同時に摂取している患者・慢性的にアルコールを摂取している患者では、アセトアミノフェンによる肝障害が他の患者と比べて悪化する危険性がある。 エビデンス 
  2. <…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の対応と特に大事な検査例
  1. 意識、呼吸・循環動態を評価し安定を図る。
  1. 初回検査時の肝障害の有無を評価する。
  1. 摂取後4時間以降のアセトアミノフェン血中濃度を測定し、ノモグラムで中毒域かどうかを確認する。
○ 肝障害を念頭に置き、下記の検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

アセトアミノフェン大量摂取時のアルゴリズム
N-アセチルシステイン投与方法
アセトアミノフェン治療のノモグラム
急性アセトアミノフェン中毒の症状の経過
著者校正/監修レビュー済
2016/08/05