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概要・推奨
疾患のポイント:- 抗精神病薬中毒とは、抗精神病薬を大量服薬および誤食したことにより生じる症状のことである。抗精神病薬中毒は救急の現場でよくみられる所見である。最も緊急を要するのは循環の問題で、速やかに処置をしなければ致死的となる。
- フェノチアジン系、ブチロフェノン系抗精神病薬中毒の中心病態は、膜興奮抑制作用(キニジン様作用)や、心伝導系障害による低血圧、不整脈といった循環の障害、ドパミンD2受容体遮断作用が原因の1つといわれている錐体外路症状や悪性症候群である。また、中枢神経系の障害としては意識障害がある。
- 一方、非定型抗精神病薬は、毒性は弱いが、膜興奮抑制作用や、心伝導系障害による低血圧、不整脈といった循環の障害、ドパミンD2受容体遮断作用が原因の1つといわれている錐体外路症状や悪性症候群、中枢神経系の障害としては意識障害がある。さらに機序は不明だが、高血糖を来すことがある。この高血糖は大量服薬時のみならず、治療量でも生ずる。
診断: >詳細情報 - QTc時間の延長、頻脈、口渇、麻痺性イレウスなどの末梢性ムスカリン受容体遮断作用を認めた場合、抗精神病薬中毒を疑う。
- 薬剤摂取歴により診断となる。本人との問診ができないときは、トライエージDOAは、トライエージDOAで検出されない薬物の推定に役立つ。
治療:
>詳細情報 - 治療の中心は、循環の安定と症状に応じた対症療法である。循環を改善するためには、低血圧に対しては急速輸液を、改善が困難なら昇圧薬投与を開始し、不整脈に対してはACLSに従って加療する。このとき、ClassⅠa抗不整脈薬は膜興奮抑制作用を増強するため、禁忌である。けいれんに対しては、けいれん時にジアゼパムないしミダゾラムを静注する。
専門医相談のタイミング: >詳細情報
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■診断のための評価例
- QTc時間の延長、頻脈、口渇、麻痺性イレウスなどの末梢性ムスカリン受容体遮断作用を認めた場合、抗精神病薬中毒を疑う。
- 薬剤摂取歴により診断となる。本人との問診ができないときは、救急隊、家族、身内などからあらゆる手段を使って情報を収集する。中毒でいちばん大切なものは「情報」である。この際、トライエージDOAを使った場合、限定的であるがいくつかの薬物の使用の示唆の情報が得ることができる。
○ 疑った場合は1)2)を行う。
疾患のポイント:
- 抗精神病薬中毒とは、抗精神病薬を大量服薬および誤食したことにより生じる症状のことである。抗精神病薬中毒は救急の現場でよくみられる所見である。最も緊急を要するのは循環の問題で、速やかに処置をしなければ致死的となる。
- フェノチアジン系、ブチロフェノン系抗精神病薬中毒の中心病態は、膜興奮抑制作用(キニジン様作用)や、心伝導系障害による低血圧、不整脈といった循環の障害、ドパミンD2受容体遮断作用が原因の1つといわれている錐体外路症状や悪性症候群である。また、中枢神経系の障害としては意識障害がある。
- 一方、非定型抗精神病薬は、毒性は弱いが、膜興奮抑制作用や、心伝導系障害による低血圧、不整脈といった循環の障害、ドパミンD2受容体遮断作用が原因の1つといわれている錐体外路症状や悪性症候群、中枢神経系の障害としては意識障害がある。さらに機序は不明だが、高血糖を来すことがある。この高血糖は大量服薬時のみならず、治療量でも生ずる。
診断: >詳細情報
- QTc時間の延長、頻脈、口渇、麻痺性イレウスなどの末梢性ムスカリン受容体遮断作用を認めた場合、抗精神病薬中毒を疑う。
- 薬剤摂取歴により診断となる。本人との問診ができないときは、トライエージDOAは、トライエージDOAで検出されない薬物の推定に役立つ。
治療:
>詳細情報

- 治療の中心は、循環の安定と症状に応じた対症療法である。循環を改善するためには、低血圧に対しては急速輸液を、改善が困難なら昇圧薬投与を開始し、不整脈に対してはACLSに従って加療する。このとき、ClassⅠa抗不整脈薬は膜興奮抑制作用を増強するため、禁忌である。けいれんに対しては、けいれん時にジアゼパムないしミダゾラムを静注する。
専門医相談のタイミング: >詳細情報
■診断のための評価例
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診断のための評価例
- QTc時間の延長、頻脈、口渇、麻痺性イレウスなどの末梢性ムスカリン受容体遮断作用を認めた場合、抗精神病薬中毒を疑う。
- 薬剤摂取歴により診断となる。本人との問診ができないときは、救急隊、家族、身内などからあらゆる手段を使って情報を収集する。中毒でいちばん大切なものは「情報」である。この際、トライエージDOAを使った場合、限定的であるがいくつかの薬物の使用の示唆の情報が得ることができる。
○ 疑った場合は1)2)を行う。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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