腎硬化症 :トップ    
監修: 木村健二郎 地域医療機能推進機構 東京高輪病院
小井手裕一 田村功一 横浜市立大学医学部 循環器・腎臓内科学教室

概要

疾患のポイント
  1. 腎硬化症とは、高血圧(参照: 本態性高血圧症 )にある期間曝露されることにより生じる、腎内の動脈硬化性血管病変(小動脈の内膜肥厚と細動脈の硝子化)に基づく腎障害の総称である。 エビデンス 
 
診断: >詳細情報 
  1. 高血圧歴を有する腎機能障害例で、尿蛋白が少なく円柱も硝子円柱程度と尿所見が軽微であれば、腎硬化症である可能性が高い。
  1. 確定診断は、腎生検にて輸入細動脈の硝子様変化や糸球体硬化などの確認によるが、実際には長期にわたる高血圧の既往があり、高血圧性網膜症、心肥大、両側腎萎縮(腹部CT、エコーなどの画像検査による)などの高血圧に付随する臓器障害により臨床的に診断されることが多い。 エビデンス (参照: 本態性高血圧症 )
  1. 高齢者における慢性腎臓病(CKD)患者の5~22%が腎動脈狭窄を合併している。間質尿細管障害や虚血性腎症(動脈硬化性腎動脈狭窄症)の鑑別に注意を要する。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 慢性腎臓病診療ガイド2012のCKD重症度分類(CGA分類)に従う。<図表>
治療: >詳細情報  アルゴリズム
  1. 腎硬化症における治療の意義は、CKD 進行の抑制、および心血管疾患(CVD)発症や死亡のリスクの軽減にある。 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査
  1. 高血圧を有する腎機能障害例で、尿蛋白が少なく、円柱も硝子円柱程度と、尿所見が軽微である点が疑うポイントである。
○ 尿所見が鑑別のため重要である。

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薬剤監修について:
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(詳細はこちらを参照)

腎硬化症の診断
腎硬化症に対する降圧薬の選択
慢性腎臓病治療のための生活習慣の修正項目
慢性腎臓病の重症度分類
著者校正/監修レビュー済
2016/05/13