腎血管性高血圧症 :トップ    
監修: 木村健二郎 地域医療機能推進機構 東京高輪病院
平和伸仁 横浜市立大学附属市民総合医療センター 腎臓・高血圧内科/血液浄化療法部

概要

疾患のポイント:
  1. 腎血管性高血圧症とは、腎動脈の狭窄が原因で、腎灌流圧の低下によりレニンの過剰産生を生ずることにより発症する高血圧症のことであり、全高血圧患者の約1%を占める疾患である。
  1. 腎血管性高血圧は、高血圧の病歴が短い、あるいは急速な増悪、腹部血管雑音、低カリウム(K)血症、腎臓の大きさの左右差、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)を使用後の血清Cr値の上昇(特に両側性)などを認める場合に、積極的に疑う。
  1. 若年者(30歳以下)では線維筋性異形成が、中・高年者では粥状動脈硬化が狭窄の原因となることが多い。 鑑別疾患 
 
診断: >詳細情報 
  1. 初診時:
  1. ①血圧の評価:診察室血圧のみならず、家庭血圧、24時間自由行動下血圧測定(ABPM)にて高血圧であることを確認する。
  1. ②腹部血管雑音の有無を確認する。
  1. ③採血では、低K血症、安静30分採血による血漿レニン活性高値、血漿アルドステロン値高値を確認する。アルゴリズム エビデンス 
  1. ④合併症評価、特に動脈硬化病変の検索(慢性閉塞性動脈硬化症[ASO]の有無など)を行う。
  1. 腎臓からのレニンの過剰分泌を証明する(カプトプリル負荷試験 エビデンス 、分腎レニン採血 エビデンス )。
  1. 腎血管の狭窄に伴う症状を確認する(腹部血管雑音、腎血管ドプラーによる腎血流や狭窄の確認 …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の診断のための診察と検査
  1. 初診時に腎血管性高血圧を鑑別するために、血圧測定に加えて動脈硬化の有無の確認とスクリーニングの検査(30分安静採血)を行う。
  1. 腹部血管雑音を確認する。
  1. 下肢の動脈硬化の確認のために、足背動脈の触知、ABIの測定などを行う。
○ 高血圧の初診時には、下記の身体所見をとり検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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腎血管性高血圧症の確定診断のための検査
著者校正/監修レビュー済
2017/01/26


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