眼振 :トップ    
監修: 前野哲博 筑波大学医学医療系 地域医療教育学
小曽根早知子 筑波大学 総合診療科

概要

所見のポイント:
  1. 眼振とは、規則的、持続的に振れ動く眼球の往復運動のことである。眼振の方向(水平性、垂直性、回旋性)と動き方(律動性、振子様)に注目をすることで原因疾患を絞ることができるが、水平、回旋混合性の要素を持った律動性注視眼振では、MRIなどの評価を要する。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 眼振を来す疾患で緊急の対応が必要な診断として、小脳・脳幹部の出血および梗塞、重篤な薬物中毒、代謝性疾患、脳炎などの感染症などがある。それぞれの診断、症状に従い治療する。
  1. 下向き眼振患者では、頭部MRIなど画像診断で明らかな病変がなければ、血清ビタミンB12、血清Mgを測定することが勧められる。 エビデンス 
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 周期交代性眼振(periodic alternating nystagmus)にはバクロフェン、振子様眼振にはガバペンチンなどが効果がある可能性がある。筋肉または眼窩へのボツリヌス注射も効果を認めることがある。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 突発性難聴(早急に)、メニエール病、脳血管病変、重篤な薬物中毒、代謝性疾患、先天奇形、多発性硬化症、小脳変性疾患などはそれぞれの専門医への相談を考慮することが望ましい。 エビデンス 
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・眼振の分類:アルゴリズム
  1. 眼振の方向(水平性、垂直性、回旋性)と動き方(律動性、振子様)に注目する。律動性眼振では、眼振の方向は急速相を持って表す。
  1. 水平、回旋混合性の要素を持った律動性注視眼振では末梢前庭神経障害のことが多いが、それ以外の眼振では、脳幹、小脳、大脳の視覚野など末梢前庭神経障害以外の病巣を想起する必要がある。特に垂直性眼振では小脳、脳幹部病変を考えて、頭部MRI検査が必要である(推奨度1)。
  1. 上向き律動性眼振では小脳変性、脳幹・小脳梗塞を考え頭部画像診断をすることが勧められる。 …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

垂直性眼振患者での画像検査例
  1. 上向きおよび下向きの垂直性律動性眼振では、小脳・脳幹部病変が原因のことが多く、頭部画像検査を行うことが勧められる。
○ 垂直性眼振を認めた場合、1)を行う。急性期で頭蓋内出血を疑う場合には2)を行う。

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薬剤監修について:
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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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眼振の分類
著者校正/監修レビュー済
2016/05/13


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