脳出血 :トップ    
監修: 内山真一郎 国際医療福祉大学臨床医学研究センター
大槻俊輔1) 松本昌泰2) 1)近畿大学医学部附属病院 2)独立行政法人地域医療機能推進機構 星...

概要

疾患のポイント:
  1. 急性発症もしくは突然発症の局所性神経徴候を示す、内因性頭蓋内疾患の多くを脳血管障害である脳卒中が占める。
  1. 脳出血とは、頭蓋内の出血を総称して指すこともあるが、本項では脳血管の破綻による血液の血管外の脳実質内への出血を脳出血として呼び、解説する。
  1. 脳卒中データバンク2015によると脳卒中全体95,844症例のうち、出血性脳卒中が脳卒中全体の24.1%を占め、脳出血が18.5%、クモ膜下出血が5.6%を占めた。
  1. 脳卒中データバンク2015によると脳出血には病態により高血圧性とその他の脳出血に分類され、高血圧性脳内出血が82.4%を占め、その他の脳出血として、脳動静脈奇形、脳動脈瘤、海綿状血管腫、もやもや病等血管病変、転移性脳腫瘍や血液凝固異常、感染性および免疫性血管炎、アミロイド脳血管症等からの脳出血に分類された。
  1. 近年、高齢者増加によりアミロイド脳血管症からの皮質下出血、および循環器疾患治療中の高齢患者の増加に伴い、抗血栓療法に伴う脳出血の症例の割合が増加している。
 
診断: >詳細情報 
  1. 高度の高血圧を呈し、頭痛・嘔気嘔吐、および意識障害や片麻痺が数10分から1~3時間以内の短時間で進行する場合、脳卒中の中でも特に脳出血を疑う。
  1. 気道が確保され、呼吸循環動態の安定、脳ヘルニアの切迫(瞳孔の左右差や除脳・除皮質硬直)がないことを確認しながら、急性発症かつ進行性の病歴、脳卒中特に脳出血の危険因子の確認、神経学的診察として意識レベルJapan Coma ScaleとGlasgow Coma Scale、神経巣徴候と重症度判定としてNIHSSスコア評価、その後緊急CT検査を迅速に進める。
  1. Japan Coma Scale(JCS):<図表>
  1. Glasgow Coma Scale(GCS):<図表>
  1. NIHSS値:<図表>
  1. 頭部単純CTにて高吸収域である血腫を確認することにより脳出血を診断する。その部位、推定血腫量、血腫周囲の脳浮腫、急性閉塞性水頭症、脳ヘルニアの有無を評価する。これは初期対応が内科的治療か外科的治療を選択する点において重要である。
  2. <…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のために行う検査例
  1. 病歴上、脳卒中の所見を認め、CTにて、高吸収域で示される血腫を認めた際に診断できる。
  1. 病歴、症候だけでは急性期脳梗塞との鑑別は困難である。
○ 脳卒中を疑う場合、下記の検査を迅速に行う。

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脳出血の診断
抗血小板療法中の被殻出血血腫拡大
血腫拡大・脳室穿破・中心性ヘルニア
脳卒中の病型分類
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小脳出血
皮質下出血
脳内出血の疫学
著者校正/監修レビュー済
2018/04/02


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