脳出血

著者: 大槻俊輔1) 近畿大学医学部附属病院

著者: 松本昌泰2) 堺市立総合医療センター

監修: 内山真一郎 国際医療福祉大学臨床医学研究センター

著者校正/監修レビュー済:2019/07/19
参考ガイドライン:
  1. 脳卒中治療ガイドライン2015[追補2017]
  1. 高血圧治療ガイドライン2019

概要・推奨  

  1. 脳出血急性期の血圧は、できるだけ早期に収縮期血圧140mmHg未満に降下させ、7日間維持することを考慮しても良い(推奨度1
  1. 脳出血急性期に用いる降圧薬としては、カルシウム拮抗薬あるいは硝酸薬の微量点滴静注が勧められる(推奨度1)。カルシウム拮抗薬のうち、ニカルジピンを適切に用いた降圧療法を考慮しても良い(推奨度2)。可能であれば、早期にカルシウム拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)、利尿薬を用いた経口治療へ切り替えることを考慮しても良い(推奨度2
  1. 通常の高血圧性脳出血急性期で血液凝固系に異常がない場合、血液凝固因子を含めた血液製剤の投与は行わないよう勧められる(推奨度4。高血圧性脳出血であっても血小板や血液凝固系の異常を合併し出血傾向が認められる症例では、病態に応じて血小板、プロトロンビン複合体、新鮮凍結血漿などの血液製剤の投与を考慮してもよい(推奨度2。脳出血急性期に対して血管強化薬、抗プラスミン薬の使用を考慮してもよい(推奨度3)
  1. 抗血栓療法中に合併した脳出血では、原則として抗血栓薬を中止する(推奨度1。ワルファリン内服中の場合は、血液製剤を用いて可能な限り速やかにprothrombin time-international normalized ratio(PT-INR)を1.35以下に正常化することが勧められるが(推奨度2)、ビタミンKの併用については考慮しても良い(推奨度2)。血液製剤としては、新鮮凍結血漿(FFP)よりもプロトロンビン複合体(第因子複合体)の使用を考慮しても良い推奨度2)。非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(Non-vitamin K antagonist oral anticoagulant:NOAC)に関しては、内服後早期の場合には経口活性炭による除去やプロトロンビン複合体(保険適用外)の使用を考慮しても良い(推奨度3)。ダビガトランについて特異的中和であるイダル…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 脳卒中治療ガイドライン2015[追補2017]に基づき全般的に加筆、新薬記載した


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