今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 石垣泰則 大村病院/コーラルクリニック

監修: 和田忠志 ひだまりホームクリニック

著者校正/監修レビュー済:2022/07/06
参考ガイドライン:
  1. 日本老年医学会、日本在宅医学会、国立長寿医療研究センター:高齢者在宅医療・介護サービスガイドライン2019 
  1. 日本脳卒中学会:脳卒中治療ガイドライン2021(Japanese Guidelines for the Management of Stroke 2021) 
 
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期的レビューを行い、最新のガイドラインから情報を取り入れた。

概要・推奨   

  1. 脳血管疾患患者を在宅でマネジメントする場合、脳血管疾患の再発予防、慢性期治療、心身機能並び生活障害の改善を包括的に取り組むことが大切である。
  1. 患者が生活習慣の改善、疾患の治療とリハビリテーション治療に主体的に取り組むことができるよう、多職種が協働して家族を含めて支援することが有効である。
 

まとめ 

まとめ  
  1. 脳血管疾患は、脳梗塞と脳出血、クモ膜下出血に代表される脳疾患の総称である。ほかに、もやもや病、慢性硬膜下血腫、血管性認知症、高血圧性脳症等も脳血管疾患に分類される。
  1. 脳血管疾患は薬物治療に加え、生活習慣の改善やリハビリテーション治療を包括して行われる。
  1. 在宅医療を受ける患者は通院困難な心身の機能障害を有するため、治療上の支援を必要とし、介護者に負担が生じる。
  1. 脳血管疾患患者は背景となる疾患の特性上急変を来す可能性があるため、地域における急性期医療と連携体制を構築することで、患者と介護者の安心した療養に繋がる。
  1. 脳血管疾患患者の維持期治療の場は居宅(自宅以外を含む)を基本的とし、介護保険制度を有効利用することがポイントである。
  1. 脳血管疾患の終末期(end stage of life)ケアにおいて、適切な緩和ケアを提供することで、その人の尊厳を保ち、QOL(Quality of Life、生活の質)に好影響を与える。

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文献 

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会医療検討委員会編:摂食・嚥下障害の評価(簡易版)日本摂食・嚥下リハビリテーション学会医療検討委員会案、日摂食嚥下リハ会誌, 2011; 15(1):96-101.
藤島一郎:脳卒中の摂食・嚥下障害、医歯薬出版、1993.
小口和代ほか:機能的嚥下障害スクリーニングテスト「反復唾液嚥下テスト」(the Repetitive Saliva Swallowing Test: RSST)の検討(2)妥当性の検討.リハ医学 2000;37(6):383-388..
The Repetitive Saliva Swallowing Test (RSST) as a Screening Test of Functional Dysphagia (2) Validity of RSST.
リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 37(6), 383-388, 2000-06-18.
<DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル>訳:高橋 三郎/大野 裕/染矢 俊幸 発行 2004年01月 出典 医学書院.
F I MAHONEY, D W BARTHEL
FUNCTIONAL EVALUATION: THE BARTHEL INDEX.
Md State Med J. 1965 Feb;14:61-5.
Abstract/Text
PMID 14258950
日本脳卒中学会 脳卒中治療ガイドライン委員会編:脳卒中治療ガイドライン2020、共和企画、東京、2020.
日本脳卒中学会 脳卒中合同ガイドライン委員会編:脳卒中治療ガイドライン2015、協和企画、2015年.
Research Foundation of State University of New York 慶応義塾大学医学部リハビリテーション科訳:FIM:医学的リハビリテーションのための統一データセットの利用の手引き、第3版.慶応義塾大学医学部リハビリテーション科、1990.
[www.dinf.ne.jp 障害保健福祉研究情報システム(DINF)].
ICIDH-2について. 日本社会事業大学 佐藤 久夫. International Classification of Impairments, Activities, and Participation A Manual of Dimensions of Disablement and Functioning.
石垣泰則: リハビリテーション. 在宅医学, 日本在宅医学会テキスト編集委員会編, メディカルレビュー社, 2008;164-171.
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
石垣泰則 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:和田忠志 : 未申告[2024年]

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