黄疸 :トップ    
監修: 徳田安春 一般社団法人 群星沖縄臨床研修センター
小俣富美雄 聖路加国際病院 消化器内科

概要

ポイント:
  1. 黄疸とは、血清中で上昇したビリルビンが目や皮膚の組織に沈着し、黄染する状態である。
  1. ビリルビンには間接ビリルビンと直接ビリルビンがあり、体内の間接ビリルビンは赤血球の破壊により生じ、その後間接ビリルビンは肝臓でグルクロン酸抱合を受け、直接ビリルビンが産生される。
  1. 白目で黄疸が確認できるのは、血液中総ビリルビン量が3mg/dl以上の場合といわれている。
 
緊急時の対応: >詳細情報 
  1. 敗血症を伴う胆道系感染症、急性肝不全、種々の慢性溶血性貧血における急性溶血発作などは緊急対応が必要である。
 
症状治療、診断的治療: >詳細情報 
  1. 黄疸の治療で最も重要なのは原疾患の治療である。
  1. 減黄などの処置が困難な症例では、黄疸による皮膚の搔痒感を和らげるため、コレスチラミンが有効である。
 
入院の決定: >詳細情報 
  1. 敗血症を伴う胆道系感染症、急性肝不全などの緊急性を有する疾患による黄疸の場合、入院が必要になる。
 
診断へのアプローチ:(診察 >詳細情報  )
  1. 直接ビリルビンが上昇する代表的な疾患として肝胆道系疾患がある。間接ビリルビンが上昇する代表的な疾患として溶血性貧血がある。
  1. 黄疸患者の現病歴で重要な項目は、褐色尿、白色便の有無である。前者は直接ビリルビンの上昇を意味し、後者は肝胆道系疾患による胆道系の閉塞を意味する。
  1. 直接ビリルビンの上昇を認めた場合は、鑑別疾患に基づき、肝機能、腹部超音波検査、腹部CT検査、MRCPを考慮する。なお、総胆管結石を否定するのに最も侵襲の少ない検査はMRCPである。  エビデンス 
  1. 間接ビリルビンの上昇を認める場合は、体質性黄疸、薬剤性溶血性貧血、血液疾患などの評価を行う。
 
鑑別疾患: 鑑別疾患 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時評価例
  1. 診断の最初の段階で、黄疸で優位なビリルビンが直接型か間接型かを鑑別する。
○ 黄疸の場合、下記を病態に合わせて適宜行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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黄疸の鑑別
著者校正/監修レビュー済
2018/02/28


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