下血・血便 :トップ    
監修: 上村直実 国立国際医療研究センター 国府台病院
砂田圭二郎 山本博徳 自治医科大学 消化器内科学部門

概要

疾患のポイント:
  1. 下血・血便とは、消化管からの出血が肛門より排出されることである。下血は消化管出血による肛門からの血液排出の総称として用いられる場合もあるが、狭義には血便と区別して上部消化管出血による黒色便を指すとされている。
  1. 原則的には、上部消化管からの出血はタール便(メレナ)、小腸からの出血は暗赤色~黒色便、近位結腸からの出血は暗赤色の血便、遠位結腸や直腸、肛門部からの出血では赤色の鮮血便を呈することが多い。
  1. 下血・血便に対する診断・治療のアルゴリズム:アルゴリズム
 
緊急対応(大量出血時の対応): >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. ショック状態を来すような大量出血を呈する例があり、その場合、問診や検査などを行う前に直ちに緊急処置が必要である。
  1. 出血性ショックの重症度:<図表>
  1. 輸血対応:
  1. 出血性ショックに対しては、出血量を推定し必要に応じた輸液、輸血量を決定する。  エビデンス 
  1. shock index(脈拍数/収縮期血圧)が1.0、1.5、2.0のとき、出血量はそれぞれ1,000ml、1,500ml、2,000mlと推定される。
  1. Hb 6g/dl以下では輸血はほぼ必須とされている。Hb 6~10g/dl時の輸血の必要性は患者の状態や合併症によって異なる。
  1. 出血部位の評価:
  1. 出血部位の目安をつけるためおよび腹部の状態を知るため、内視鏡よりも侵襲性の小さい腹部造影CTを行う。  エビデンス   …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

下血・血便時の身体診察、血液検査例
  1. 出血源の検索を行う前に患者の全身状態を把握する。
  1. 下血・血便に対する診断・治療のアルゴリズム:アルゴリズム
○ 全身状態を把握するために1)~4)、7)、輸血が必要な場合を考慮して5)、6)を施行する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

下血・血便に対する診断・治療のアルゴリズム
出血性ショックの重症度
出血性胃潰瘍
S状結腸ポリープ(0-Ⅰ型早期大腸癌)
食道静脈瘤出血
大腸憩室出血
大腸angiectasia
胃静脈瘤からの噴出性出血
DAVE
小腸のangioectasia
著者校正/監修レビュー済
2017/05/31


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