下血・血便

著者: 砂田圭二郎 自治医科大学 消化器内科学部門

著者: 山本博徳 自治医科大学 消化器内科学部門

監修: 上村直実 国立国際医療研究センター 国府台病院

著者校正/監修レビュー済:2020/01/24
参考ガイドライン:
消化性潰瘍診療ガイドライン2015
小腸内視鏡診療ガイドライン

概要・推奨  

  1. 出血源の鑑別診断として常に上部消化管疾患を考慮することが勧められる(推奨度1)
  1. 下血・血便の診断に際しては、出血部位の同定および腹部の状態を知るため、緊急時には腹部造影CTをまず行うことが勧められる(推奨度1)
  1. 下血(黒色便)のときは、上部消化管疾患を想起し、緊急上部消化管内視鏡を行うことが勧められる(推奨度1)
  1. 赤色便(血便)のときは下部消化管疾患を想起し、緊急大腸内視鏡を行うことが勧められる(推奨度1)
  1. 上部消化管内視鏡および大腸内視鏡を行い、それでも出血源が明らかでない場合、小腸病変を想起しその検索のためカプセル内視鏡またはバルーン内視鏡が適応となる(推奨度1)
  1. 小腸出血の原因としてカプセル内視鏡による診断ではびらんや潰瘍性病変の頻度が最も高い(推奨度1)
  1. 出血源の確定診断と内視鏡的止血治療を目的とする場合に上部あるいは下部の緊急内視鏡を行うことが推奨される。腹部造影CTおよ緊急内視鏡にても出血源の同定ができない活動性出血や止血困難例に対しては、血管造影を行い必要に応じてIVRで止血を試みることが推奨される(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、消化性潰瘍診療ガイドラインの内容を取り入れた。


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