膵臓の石灰化

著者: 廣田衛久 東北医科薬科大学 内科学第二(消化器内科)

監修: 下瀬川徹 みやぎ県南中核病院企業団

著者校正/監修レビュー済:2016/04/22

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概要・推奨  

所見のポイント:
  1. 膵臓の石灰化は、慢性膵炎の所見であることが最も多いが、加齢性変化や膵腫瘍に伴う石灰化の場合もある。
  1. 膵臓の石灰化は以下の2つに大別される。1)膵管内結石(膵石)、2)膵実質の石灰化。
  1. 1)膵管内結石は慢性膵炎の確診所見であり、CT、US、超音波内視鏡(EUS)により膵管内結石を認めた場合、慢性膵炎と確定診断できる。 <図表><図表> 症例  症例  エビデンス 
  1. 2)膵実質の石灰化も多くは慢性膵炎を診断する所見である。CT、US、EUSにて膵全体に分布する複数ないしびまん性の石灰化を認めた場合、慢性膵炎と確定診断できる。<図表><図表>
 
診断へのアプローチ:アルゴリズム
  1. 膵臓の石灰化を認めた場合、慢性膵炎を念頭に診断を行うと同時に、腫瘍性病変などとの鑑別を慎重に行う。<図表> 

検査・処方例

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の評価をするための検査
  1. 慢性膵炎の合併症である、急性増悪(急性膵炎)の有無、膵内胆管の狭窄による肝機能障害、高血糖や栄養障害の有無を調べること。画像的に仮性嚢胞や仮性動脈瘤などの慢性膵炎の合併症を検索し、腫瘍性病変との鑑別診断を行う。
〇 初診時には、下記1)から16)の採血項目は可能であれば全て行う。また、画像検査も18)腹部超音波検査はできるだけ初診時に行い、緊急性の無い場合には17)腹部単純+造影CT検査を予定する。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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