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凝固傾向

著者: 樋口敬和 獨協医科大学埼玉医療センター 輸血部

監修: 神田善伸 自治医科大学附属病院 血液科

著者校正/監修レビュー済:2021/01/20
参考ガイドライン:
  1. Guidance for the evaluation and treatment of hereditary and acquired thrombophilia.(2016)

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概要・推奨  

  1. 凝固傾向は、先天性あるいは後天性の原因により血栓症をきたしやすい状態である。
  1. 動脈血栓、静脈血栓をきたすが、臨床的には静脈血栓が問題となる場合が多い。
  1. 先天性の血栓性素因は、プロテインC欠損症、プロテインS欠損症、アンチトロンビン欠損症が問題となり、後天性の凝固傾向の原因は多岐にわたる<図表>
  1. 凝固傾向の原因として先天性の頻度は高くないことから、まずは後天性のリスクで頻度の高いものから検討する。
  1. 若年発症の血栓症の家族歴、若年発症(40歳以下)、非典型部位の血栓症、反復性など先天性血栓性素因を示唆する所見を認め血栓性素因が疑われる場合は、プロテインC、プロテインS、アンチトロンビン活性を検査する。
  1. 血栓性素因を示唆する所見がなければ、静脈血栓症を初めて生じた患者に先天性凝固傾向の検査は必ずしも必要としない。後天性に凝固傾向をきたす原因について検討する。
  1. 静脈血栓症を生じた先天性凝固傾向を有する患者の血縁者静脈血栓症発症のリスクが上昇することから、無症状血縁者、若年発症の静脈血栓症患者や静脈血栓症の濃厚な家族歴がある場合、他に血栓症のリスクとなる因子<図表>存在する場合や、経口避妊薬、ホルモン補充療法を行う前、長時間の飛行機などよる移動の前などにはスクリーニング検査を考慮する。しかし、すべての無症状の血縁者にスクリーニング検査を行うことは必ずしも推奨されない。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント
  1. 定期レビューを行い、参考文献を追加し、Clinical Questionを加えた。

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