着色尿 :トップ    
監修: 今井圓裕 中山寺いまいクリニック
堀尾 勝 大阪大学 保健学科機能診断科学講座検査情報学

概要

ポイント:
  1. 着色尿とは、尿色調に異常がみられる場合を指す。
  1. 健常尿の色調は淡黄色で尿に含まれるウロクロムなどの色素による。
  1. 健常尿は希釈~濃縮により水様透明から濃い黄茶色まで変化し得る。
 
パニック値・緊急時対応: >詳細情報 
  1. 尿の色調のみで緊急対応が必要となることはない。
  1. 急性腎炎、溶血性尿毒症症候群、高度のヘモグロビン尿・ミオグロビン尿による急性腎障害など腎機能低下が疑われる場合、凝血塊による膀胱タンポナーデ、急性ポルフィリン症が疑われる場合は、緊急対応が必要となる。 解説 
 
検査の解釈: >詳細情報 
  1. まず、試験紙法による尿検査(比重、pH、蛋白、潜血、糖、ビリルビン、ケトン体、白血球、亜硝酸塩)と尿沈渣の遠心後の尿上清の色調、尿沈渣鏡検による赤血球、白血球、細菌、円柱、尿細管細胞、ヘモジデリン、塩類の観察を行う。
  1. 赤色~暗褐色尿
  1. 尿潜血陽性であれば血尿、ヘモグロビン尿(<図表><図表>)、ミオグロビン尿が原因となる。
  1. 血尿に感染を疑わせる所見を伴う場合は腎・尿路感染症を疑う。
  1. 尿沈渣で赤血球がほとんどみられない場合はヘモグロビン尿かミオグロビン尿である。
  1. 尿潜血陰性であればポルフィリン尿、尿酸塩による赤色尿、食品、薬剤などによる着色尿が原因である。ポルフィリン尿は急性ポルフィリン症、皮膚型ポルフィリン症が原因となる。 解説  解説 
  1. 無晶性尿酸塩が多量に析出すると赤レンガ色(…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の評価するための検査
  1. 着色尿を示す患者
○ 薬剤の服用履歴をチェックする。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

着色尿の鑑別のアルゴリズム
着色尿の原因となる食品・薬剤
ポルフィリン尿による赤色尿
プロポフォールによる緑色尿
血色素尿による暗褐色尿
紫色蓄尿バッグ症候群
発作性夜間血色素尿症による赤色尿
クレゾール中毒による黒色尿
乳糜尿とネフローゼ症候群の鑑別
肉眼的血尿の初期診察の進め方
著者校正/監修レビュー済
2016/07/21


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