頻尿 :トップ    
監修: 堀江重郎 順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器外科学
武藤 智 帝京大学医学部附属病院泌尿器科

概要

症状のポイント:
  1. 頻尿とは、排尿回数が増加することである。正常の1日排尿回数は4~5回でその排尿間隔は4~6時間程度であり、この排尿回数を超えて排尿が生じることが頻尿である。排尿障害の一種であり、過活動膀胱(overactive bladder、OAB)による症状の1つとみなされる。
  1. OABに伴う症状のうち、男性に多い症状は夜間頻尿(38.1%)、昼間頻尿(24.6%)、尿意切迫感(20.6%)、女性は、腹圧性尿失禁(21.6%)、夜間頻尿(20.7%)、切迫性尿失禁(19.0%)である。
 
診断: >詳細情報  アルゴリズム
  1. OABは、「尿意切迫症状を主要な症状とし、通常は頻尿および夜間頻尿を伴い切迫性尿失禁を伴うこともある状態、ただし感染や明らかな他の疾患(癌、炎症など)は除外する」という自覚症状に基づく実践的な定義に、2002年の国際禁制学会(ICS)で変更された。
  1. 頻尿の基礎疾患の有無を確認する:膀胱瘤/後天性尿道憩室/後天性尿道憩室/尿路結石( >詳細情報 )
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 頻尿の重症度は排尿回数に規定される。特に、昼間と夜間に分けて詳細な観察が必要である。
 
治療: >詳細情報  アルゴリズム
  1. 初期治療として、まず飲水指導、運動指導により頻尿を含めたOABのコントロールを試み、頻尿の改善が認められない場合には薬物療法(男性:α1遮断薬、女性:抗コリン薬)を開始する。

専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 残尿が150mlを超えるような症例、尿閉の既往のある症例、性器脱を認める症例、初期治療で症状の改善を認めない症例は専門医に相談する。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の検査オーダー
  1. 基礎疾患(水腎症、尿路結石、尿路上皮腫瘍など)の有無を、身体所見および検査にて診断する。
○ 高齢男性の場合、前立腺癌の鑑別のため1)を必ず検査する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

過活動膀胱(OAB)の診療アルゴリズム
著者校正/監修レビュー済
2017/02/28


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