女性化乳房

著者: 伊藤慎1) わか葉在宅クリニック(茨城県土浦市)

著者: 前野哲博2) 筑波大学医学医療系 地域医療教育学

監修: 前野哲博 筑波大学医学医療系 地域医療教育学

著者校正済:2020/05/14
現在監修レビュー中


概要・推奨  

  1. 思春期の女性化乳房で、疼痛がひどい場合には3~6カ月間のエビスタ(ラロキシフェン60mg/日)もしくはノルバデックス(タモキシフェン10~20mg)の投与が疼痛緩和に有用である(推奨度2)
  1. 思春期の女性化乳房に対しては、アロマターゼ阻害薬(アリミデックスなど)は使用すべきではない(推奨度4)
  1. 成人の女性化乳房に対し、ノルバデックス(10mg/日)の投与が疼痛緩和および乳房肥大の改善に有効である(推奨度2)
  1. 12カ月以上持続し、内服加療に抵抗する女性化乳房に対しては、形成外科的手術が有効である(推奨度2)
  1. 抗アンドロゲン療法を受けている前立腺患者の女性化乳房予防的内服では、ノルバデックスがより効果的であり、ノルバデックス10mg毎日投与よりも20mg毎週投与の方が効果的であることが示唆された。
  1. 前立腺癌に対し、カソデックス(ビカルタミド)などの抗アンドロゲン療法を施行されている患者の女性化乳房予防には、予防的放射線照射も一定の効果がある。
  1. 男性乳癌のリスクファクターとして、年齢、これまでの癌の既往、癌の家族歴が挙げられる。
  1. 薬剤の内服歴は、生理的な女性化乳房および男性乳癌の鑑別には影響を与えない。
  1. 特発性女性化乳房に対し、疼痛緩和のためにボンゾール(ダナゾール)400mg2×が有用である(推奨度2)
  1. 成人の女性化乳房に対する抗アンドロゲン薬として、ボンゾール(400mg/日)よりもノルバデックス(20mg/日)の方が優れていることが示唆されている。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(今回は変更点なし)。


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