過眠症 :トップ    
監修: 山中克郎 諏訪中央病院
伊藤裕司 中東遠総合医療センター 総合内科

概要

疾患のまとめ:
  1. 過眠症とは「本来起きて活動している時間帯(通常は日中)に過剰な眠気が生じ、居眠りを繰り返す状態で、ときに夜間の睡眠時間の延長を伴う」ものを指し、睡眠時間のみで定義されるものではない。
  1. 日本人の過眠症発症のリスクファクターは、男性、若年、睡眠時間の短縮、熟眠感の欠乏、入眠困難、いびきや無呼吸による断眠、むずむず足症候群、精神的ストレス、などが挙げられるので、過眠症を疑った場合はこれら問診を追加することが強く勧められる。 エビデンス 
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 「過眠」を主訴に来院する場合、診断・治療という点で緊急の対応が必要な疾患は少ない。日本においては2.5%ほどの頻度で本症候群の患者がいると報告されている。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 原因に応じて治療を決めるため症状治療は存在しない。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 身体的・精神的な疾患が想定・診断されれば、必要に応じて各専門医への相談を考慮する。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 診断に際しては、睡眠の状況を詳しく聴取することが大事である。特に、睡眠の質を評価することが重要で、入眠困難・中途覚醒の有無、朝目覚めたときにスッキリしているか、などを問診する。
  1. 原因は「睡眠の質が保たれる」グループと「睡眠の質が保たれていない」グループに分けられる。頻度の多いものは、睡眠の質の保たれる場合は、睡眠が途中で遮られる場合・薬剤性、睡眠の質の保たれない場合は、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)症候群である。
  1. 十分な睡眠の質が保たれている場合は、中枢性の過眠や薬剤、日内リズム(circadian rhythm)の異常を考える。
  1. 十分な睡眠の質が保たれていない場合は、睡眠中の様子や睡眠時間、二次的な器質的疾患などから原因を検討する。
  1. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群、肝性脳症、うつ…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

過眠症と診断された患者に対する検査例
  1. ESS<図表>にて過眠症が疑われた患者に対して、器質的疾患の有無について評価を行う。
  1. 頻度の多いものとして、睡眠が途中で遮られる場合、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、薬剤が挙げられる。
  1. 問診・身体診察より、「睡眠の質が保たれている」過眠症と「睡眠の質が保たれていない」過眠症を鑑別しながら、下記検査を必要に応じて検討する。
○ 過眠の場合、下記を病態に合わせて適宜行う。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

過眠症の鑑別アルゴリズム
epworth sleepiness scale
著者校正/監修レビュー済
2018/04/02


詳細ナビ