飛蚊症 :トップ    
監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科
北岡隆 長崎大学 医療科学専攻展開医療科学講座眼科・視覚科学教室

概要

症状のポイント:
  1. 飛蚊症は眼科疾患の中で比較的多い訴えで、典型的には「目の前に虫のような黒いものが浮かんで見える」という。原因としては、硝子体疾患、眼底疾患、ぶどう膜炎などぶどう膜疾患、感染性のものがある。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 白内障手術などの内眼手術後で、視力低下の訴えを伴う場合は感染性眼内炎の危険性があり、「その場で」の眼科紹介が必要である。
  1. 視野欠損を伴う場合は網膜剝離や、網膜静脈閉塞症などの眼底出血の可能性が高く、同日〜数日以内の眼科紹介が必要である。
  1. 視力低下を伴う場合は黄斑部に及んだ網膜剝離、黄斑浮腫を伴う眼底出血や急性ぶどう膜炎が考えられ、同日の眼科受診が必要である。
  1. 視力低下や視野欠損を伴わない場合はほとんどが生理的飛蚊症であるが、一度は眼底検査が必要で、1週間〜1カ月以内の眼科受診を勧める。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 通常は診断に基づき治療・経過観察を行う。
  1. 眼底検査により液化などによる生理的飛蚊症であることがわかれば経過観察のみでよいが、急性後部硝子体剥離に伴う飛蚊症であれば、後部硝子体剥離の進展に伴い網膜裂孔、網膜剥離が生じる危険性があり[1]、飛蚊症の増悪(飛蚊症の数が増える、濃くなるなど)や視野欠損があれば、すぐに受診するよう説明し、1週間ほど後に再診する。
 
診断へのアプローチ:(身体診察 >詳細情報 ・鑑別疾患: 鑑別疾患 )
  1. 原因のほとんどは生理的飛蚊症か、病的でない後部硝子体剝離に伴うものなど治療の必要がないものである。しかし、後部硝子体剝離に伴う裂孔原性網膜剝離やぶどう膜炎、感染性眼内炎などの重篤な眼底疾患を伴うこともあり、注意が必要である。特に、急性の飛蚊症では速やかな眼科受診が推奨される。
  1. 眼科的には、前房隅角が狭くなければ、散瞳後、眼底検査し、網膜裂孔の有無、眼底出血の有無、ぶどう膜炎などの炎症の有無を精査する。
  1. 鑑別疾患:頻度の高い疾患: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時評価例
  1. 原因のほとんどは生理的飛蚊症か、病的でない後部硝子体剝離に伴うものなど治療の必要がないものである。しかし、後部硝子体剝離に伴う裂孔原性網膜剝離やぶどう膜炎、感染性眼内炎などの重篤な眼底疾患を伴うこともあり、注意が必要である。特に、急性の飛蚊症では速やかな眼科受診が推奨される。
  1. 眼科的には、前房隅角が狭くなければ、散瞳後、眼底検査し、網膜裂孔の有無、眼底出血の有無、ぶどう膜炎などの炎症の有無を精査する。
○ 下記を行う。

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リファレンス

img  1:  Flashes and floaters as predictors of vitreoretinal pathology: is follow-up necessary for posterior vitreous detachment?
 
PMID 8944097  Eye (Lond). 1996;10 ( Pt 4):456-8. doi: 10.1038/eye.199・・・
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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飛蚊症 問診からの紹介のタイミング
広角眼底撮影像
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01