今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 前田智司 日本薬科大学薬学部

監修: 中原 保裕 (有)ファーマシューティカルケア研究所

著者校正/監修レビュー済:2025/07/09
参考ガイドライン:
  1. 日本アレルギー学会:喘息予防・管理ガイドライン2024
  1. 日本呼吸器学会:COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022[第6版]
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『喘息予防・管理ガイドライン2024』『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022[第6版]』を参照に、下記の点を加筆・修正した。
  1. 2型自然リンパ球に関する図を追加した
  1. 喘息長期管理薬およびCOPD管理に関する薬剤の表を追加した

概要・推奨   

  1. 喘息の治療は、その作用機序から、長期管理薬(コントローラー)と発作治療薬(レリーバー)の2つに分かれる。通常、症状の重症度に合わせてそれらの薬を併用することが原則である。
  1. 長期管理薬として、吸入ステロイド(inhaled corticosteroid:ICS)、長時間作用型β2刺激薬(long acting beta 2 agonist:LABA)、ロイコトリエン受容体拮抗薬、テオフィリン徐放製剤、生物学的製剤などが用いられる。
  1. 発作治療薬として、短時間作用型吸入β2刺激薬(short acting beta 2 agonist:SABA)、テオフィリン、ステロイド、アドレナリン製剤などが用いられる。
アカウントをお持ちの方はログイン
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が 必要となりま す。閲覧にはご契約が 必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧には
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要とな ります。閲覧 にはご契約が必要とな ります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。

総論 

慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療  
ポイント:
  1. 治療の基本は、禁煙、インフルエンザワクチン、COPDのstepwise管理、全身併存症のコントロールである。
  1. インフルエンザワクチンはCOPDの増悪による死亡率を下げるため、すべての患者に接種を勧める。
  1. 禁煙はCOPDの症状の進行を最も効果的に抑える。患者教育により禁煙を行わせる。受診時に毎回短いカウンセリングを行い、依存性がみられる例ではニコチン置換療法を行うことがよいとされる。
  1. COPDの全身併存症には、骨粗鬆症、心・血管疾患、消化器疾患、抑うつなどがある。肺合併症には、肺高血圧症、肺炎、気胸、肺癌などがある。特に心・血管疾患と肺癌は、呼吸不全とともにCOPD患者の死因となる可能性があり、その対策が重要である。
 
COPD管理に関する薬剤

出典

著者提供
 
COPDの長期管理薬治療のまとめ:
  1. COPD治療薬も喘息と同様に、長期管理薬と発作治療薬の2つに分類され、また、吸入により気管支に直接作用する薬剤と、全身投与する薬剤の2種類に分かれる。
  1. 長期的な呼吸機能の低下を抑えると証明されている薬物はないものの、適切な薬物を用いて症状を緩和することはQOLの向上のためにも重要なことである。
  1. COPDのstepwise管理:管理法として、症状の進行に伴いstepwiseに、吸入抗コリン薬、カルボシステイン、短時間作用型吸入β2刺激薬、テオフィリン、在宅酸素療法などを使うことが多い。
  1. LAMA(アクリジニウム等)やLAMA/LABA(チオトロピウムとオロダテロール等)がよく用いられる。
  1. 軽症のCOPDでは、症状の軽減を目的として、必要時(運動など)に短時間作用性気管支拡張薬(SAMA、SABA)を使用する。
  1. 中等症のCOPDでは、症状の軽減に加え、QOLの改善や運動耐容能の改善が重要な治療目標となる。長時間作用性気管支拡張薬(LAMA、LABA)の定期的な使用や呼吸リハビリテーションの併用が推奨される。
  1. 重症のCOPDでは、複数の長時間作用性気管支拡張薬の併用を行う。
 
COPDの急性期治療薬のまとめ:
  1. COPD増悪時の薬物療法は“ABC”アプローチ、すなわち抗生物質(Antibiotics)、気管支拡張薬(Bronchodilators)、ステロイド薬(Corticosteroids)が主体である。
  1. 抗生物質(Antibiotics)としてはレボフロキサシンを、気管支拡張薬(Bronchodilators)としてはプロカテロールなど短時間作用型吸入β2刺激薬を、ステロイド薬(Corticosteroids)としてはプレドニゾロンを投与することが行われる。

これより先の閲覧には個人契約のトライアルまたはお申込みが必要です。

最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース「今日の臨床サポート」。
常時アップデートされており、最新のエビデンスを各分野のエキスパートが豊富な図表や処方・検査例を交えて分かりやすく解説。日常臨床で遭遇するほぼ全ての症状・疾患から薬剤・検査情報まで瞬時に検索可能です。

まずは15日間無料トライアル
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
前田智司 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:中原 保裕 : 特に申告事項無し[2025年]

ページ上部に戻る

喘息・COPD治療薬(薬理)

戻る