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著者: 安田重光 埼玉医科大学 国際医療センター 内分泌内科・糖尿病内科

監修: 野田光彦 国際医療福祉大学市川病院 糖尿病・代謝・内分泌内科

著者校正/監修レビュー済:2024/05/15
参考ガイドライン:
  1. 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会:産婦人科診療ガイドライン産科編2023
  1. 日本糖尿病学会:糖尿病診療ガイドライン2019
患者向け説明資料

改訂のポイント
  1. 『産婦人科診療ガイドライン産科編2023』を参照に、下記の点を加筆・修正した。
  1. 妊婦に対しての糖代謝スクリーニングの妊娠初期に行う随時血糖測定についての追記
  1. 妊娠中の目標血糖値について、日本糖尿病学会の糖尿病診療ガイドライン2019が推奨する基準に合わせて変更
  1. 妊娠中に使用できる降圧剤についての記載を変更

概要・推奨   

  1. 妊娠初期に糖代謝異常のスクリーニング検査をすることが勧められる(推奨度1
  1. 全妊婦に糖代謝異常のスクリーニング検査を行うことは推奨される(推奨度1
  1. 妊婦では、レギュラーヒトインスリン同様に、インスリンアナログ製剤のうち超速効型インスリン製剤であるインスリンリスプロの使用が推奨される(推奨度2)
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病態・疫学・診察 

疾患(疫学・病態)  
  1. 妊婦の糖代謝異常は「妊娠糖尿病」、「妊娠中の明らかな糖尿病」、「糖尿病合併妊娠」に分類される。
  1. 「妊娠糖尿病」とは、妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常である。妊娠中に診断された明らかな糖尿病は含まれない。
  1. 妊娠中に発見された場合において、空腹時血糖値126 mg/dL以上またはHbA1c 6.5%以上のどちらかを満たせば「妊娠中の明らかな糖尿病」と診断する。「妊娠中の明らかな糖尿病」のスクリーニングは妊娠糖尿病と同様に行う。(参照:妊娠による高血糖(糖尿病)
  1. 妊娠前にすでに糖尿病と診断された場合、または妊娠中に発見された場合で確実な糖尿病網膜症があるものを「糖尿病合併妊娠」とする。
  1. 「糖尿病合併妊娠」の診断について、妊娠前にすでに糖尿病と診断されている場合は糖尿病の診断基準に準じて診断される(参照:2型糖尿病)。
  1. 「糖尿病合併妊娠」においては、妊娠許可を受けた妊娠と、妊娠許可を受けないままに妊娠に至った場合がある。
  1. 糖尿病を有する女性が挙児希望で来院した場合は計画妊娠を指導する。胎児の器官形成期は妊娠4週から7週末のため、この時期の血糖コントロールが非常に重要になり、また、妊娠により合併症も悪化するため、血糖コントロール、合併症を管理した上で妊娠を許可する必要がある。 >詳細情報 
  1. 妊娠中に発症した劇症1型糖尿病は「妊娠中の明らかな糖尿病」に分類される。劇症1型糖尿病は妊娠と強く関連して発症し、母児の予後が悪いため、頻度は少ないが注意が必要である。
問診・診察のポイント  
  1. 糖尿病歴、糖尿病合併症歴、妊娠糖尿病歴、妊娠前BMI、過度の体重増加の有無、糖尿病家族歴、巨大児出産歴、年齢を確認する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
安田重光 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:野田光彦 : 特に申告事項無し[2024年]

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