今日の臨床サポート

好酸球性胃腸炎

著者: 喜多宏人 国立病院機構 東京病院 消化器センター

監修: 上村直実 国立国際医療研究センター 国府台病院

著者校正/監修レビュー済:2019/09/26
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 好酸球性胃腸炎を疑った場合、積極的に内視鏡および生検を行い、診断をつけることが推奨される。
  1. 腹部超音波、CTスキャンで消化管壁の肥厚や腹水の有無を確認することが推奨される。
 
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
喜多宏人 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:上村直実 : 未申告[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、概要・推奨の記載、鑑別疾患の修正を行った。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 好酸球性胃腸炎は、消化管壁への好酸球浸潤を特徴とする原因不明のまれな疾患である。
  1. 病変は胃、十二指腸、小腸などに好発する。食道や大腸にも病変を認める場合もある。
  1. 小児期から高齢者まであらゆる年齢層に生じるが、20歳代から50歳代の年齢に好発する。
  1. 画像所見は多彩で特徴のある所見に乏しい。
  1. 好酸球性胃腸炎の大腸内視鏡写真:図<図表>
  1. 好酸球性胃腸炎の大腸内視鏡写真:図<図表>
  1. Tallyらの診断基準が汎用されていたが、近年厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業として、好酸球性食道炎/好酸球性胃腸炎の疾患概念確立と治療指針作成のための臨床研究班(研究代表者:木下芳一)により好酸球性胃腸炎の診断・治療指針(案)が作成された。
 
Tallyらの好酸球性胃腸炎の診断基準

Tallyらは好酸球性胃腸炎の診断基準として以上の3項目を挙げている。

出典

img1:  Eosinophilic gastroenteritis: a clinicopathological study of patients with disease of the mucosa, muscle layer, and subserosal tissues.
 
 Gut. 1990 Jan;31(1):54-8.
 
  1. 好酸球性胃腸炎の診断・治療指針(案):表<図表>
  1. 好酸球性消化管疾患は指定難病であり、中等症以上の場合などでは申請し認定されると、保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される。([平成27年1月施行])
  1.  難病法に基づく医療費助成制度 
問診・診察のポイント  
  1. アレルギー疾患の有無を確認する。

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文献 

著者: N C Klein, R L Hargrove, M H Sleisenger, G H Jeffries
雑誌名: Medicine (Baltimore). 1970 Jul;49(4):299-319.
Abstract/Text
PMID 5426746  Medicine (Baltimore). 1970 Jul;49(4):299-319.
著者: N J Talley, R G Shorter, S F Phillips, A R Zinsmeister
雑誌名: Gut. 1990 Jan;31(1):54-8.
Abstract/Text The aim of this study was to evaluate the clinicopathological spectrum of eosinophilic gastroenteritis and identify possible difficulties in establishing the diagnosis. All patients with a diagnosis of eosinophilic gastroenteritis, defined by the presence of gastrointestinal symptoms and eosinophilic infiltration of the gut (38), or a radiological diagnosis with peripheral eosinophilia (two), were identified from the Mayo Clinic records; in none was there evidence of extraintestinal disease. Patients were divided into three groups according to the Klein classification: predominant mucosal (23), muscular (12), or subserosal disease (five). A fourth group of patients (10) for comparison had abdominal symptoms and unexplained peripheral eosinophilia but no proven eosinophilic infiltration of the gut. It was found that a history of allergy was reported by 20 of 40 patients with eosinophilic gastroenteritis. Peripheral eosinophilia was absent in nine of 40. The patients with subserosal disease were distinct from the other groups in presentation (abdominal bloating, ascites), higher eosinophil counts and in their dramatic responses to steroid therapy. Otherwise the patients were similar regarding demographic factors, presenting symptoms (abdominal pain, nausea, weight loss, diarrhoea), and laboratory parameters. The ESR was moderately raised in 10 of 40 patients. The disease may affect any area of the gastrointestinal tract; eosinophilic infiltration was documented in the oesophagus in one patient and in the colon in two cases. Endoscopic biopsies missed the diagnosis in five of 40 presumably because of patchy disease. Eosinophilic gastroenteritis should be considered in the differential diagnosis of unexplained gastrointestinal symptoms even in the absence of peripheral eosinophilia.

PMID 2318432  Gut. 1990 Jan;31(1):54-8.

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