今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 宮本郁也1) 岩手医科大学 歯学部口腔顎顔面再建学講座口腔外科学分野

著者: 高橋哲2) 東北大学 顎顔面外科学分野・口腔外科学分野

監修: 近津大地 東京医科大学

著者校正/監修レビュー済:2021/03/24
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 口腔インプラント治療指針2020に基づき、全身状態、局所状態の診察・検査と診断の改訂を行った。
  1. 口腔インプラント治療指針2020に基づき、各種骨造成方法および骨補填材についての改訂を行った。
  1. 口腔インプラント治療指針2020に基づき、治療手順についての改訂を行った。
  1. 口腔インプラント治療指針2020に基づき、治療におけるデジタル技術の応用についての改訂を行った。

概要・推奨   

  1. インプラント治療の目的は、治療を行うことで患者のQOLを向上させることである。
  1. インプラント治療の基準は、ハード(インプラント体や上部構造)に対する評価と、患者側からみた治療に対する評価が加えられている。
  1. インプラント治療の成功基準(1998年、トロント会議)

まとめ 

まとめ  
  1. 歯の欠損が起こった後、歯や歯周組織、歯槽骨、顎骨等の欠損部を人工物で修復することを補綴(ほてつ)という。
  1. 補綴装置は冠橋義歯、可撤性義歯、総義歯などに分類され、近年インプラント義歯も一般的に受け入れられるようになった。
  1. 口腔インプラント治療の目的は、歯の欠損に対し、インプラント体を用いて口腔組織に支持を求め、これに支持された上部構造を用いて、機能と審美性の回復を図ることである[1]
  1. 現在主流の骨結合性インプラント体は、チタンやハイドロキシアパタイトといった生体適合性のよい材料を(顎)骨内に埋入する方法である。
  1. 埋入後、治癒期間中にインプラント体と骨が結合(オッセオインテグレーション)し、その後、義歯を装着する。
  1. 骨内のインプラント部分を下部構造、人工歯の部分を上部構造と呼ぶ。
  1. 骨結合性インプラントは、通常5年間で95%以上の成功率で、長期的に安定した治療法である[2]。インプラント成功の基準が提唱されている。
 
インプラントの成功基準

インプラント治療によって従来とは異なる補綴治療が可能となった。このことは臨床的に進歩した基準を満たしていなくてはならない。

出典

Zarb GA, Albrektsson T:インプラント評価基準の新しいコンセンサス-トロント会議の全容- Quintessence DENTAL Implantology別冊 2001

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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
宮本郁也 : 特に申告事項無し[2024年]
高橋哲 : 未申告[2024年]
監修:近津大地 : 特に申告事項無し[2024年]

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