今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 青木志郎1) 広島大学病院 脳神経内科

著者: 細見直永2) 社会医療法人近森会 近森病院 脳神経内科

監修: 内山真一郎 国際医療福祉大学臨床医学研究センター

著者校正/監修レビュー済:2024/10/02
参考ガイドライン:
  1. 日本脳卒中学会:脳卒中治療ガイドライン2021
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 大きな改訂はない。
  1. 脳卒中治療ガイドラインを最新版に改め、一部誤字を修正した。その他の脳梗塞の症候群の記載を一部修正し、統一した。

概要・推奨   

  1. 急性発症のめまい、嚥下障害、小脳失調などを来した場合はWallenberg症候群を疑う
  1. Wallenberg症候群に睡眠時無呼吸などの呼吸障害を伴うことがある
  1. 椎骨動脈解離が原因のことが多く速やかに血管の評価を行うことが重要である
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. Wallenberg症候群とは、頭蓋内椎骨動脈、特に後下小脳動脈の閉塞によって生じる延髄外側部の障害である。①三叉神経脊髄路核の障害(同側の顔面の温痛覚障害)、②脊髄視床路の障害(対側の頚部以下の半身の温痛覚障害)、③下小脳脚の障害(同側の小脳性失調)、④延髄網様体の障害(同側のホルネル症候群)、⑤前庭神経核の障害(めまい、眼振)、⑥疑核の障害(軟口蓋、咽頭、喉頭の麻痺による嚥下障害)、吃逆、複視などの症状を来すことが一般的である。ただし、障害部位のわずかな違いにより感覚障害は様々なパターンをとることがある。
  1. 病因は動脈硬化性の機序の脳梗塞が多くを占めるが椎骨動脈解離が原因の30~40%という報告もあり、平均発症年齢が50歳前後と若年者の脳梗塞の症候として非常に重要である。
  1. 重度の嚥下障害を呈する例が多く、急性期から嚥下障害に対する適切な対応が必要である。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
青木志郎 : 特に申告事項無し[2024年]
細見直永 : 研究費・助成金など(本庄国際奨学財団)[2024年]
監修:内山真一郎 : 特に申告事項無し[2024年]

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Wallenberg症候群

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