今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 益田郁子1) 十条武田リハビリテーション病院リウマチ科

著者: 寺井千尋2) 自治医科大学、サクラビア・クリニック

監修: 野田光彦 国際医療福祉大学市川病院 糖尿病・代謝・内分泌内科

著者校正/監修レビュー済:2022/05/25
参考ガイドライン:
  1. 日本痛風・尿酸核酸学会:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版[2022年追補版](2022)
  1. アメリカリウマチ学会:2020 American College of Rheumatology Guideline for the Management of Gout (2020)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 選択的尿酸再吸収阻害剤のドチヌラドが発売になり、尿酸降下剤の選択肢が増え処方例を追加した。
  1. 痛風結節の外科治療適応について追加した。

概要・推奨   

  1. 痛風発作既往者や痛風結節を有する者は尿酸降下療法の対象となる(推奨度1)(JG)[1]
  1. 急性痛風関節炎(痛風発作)は、臨床経過や重症度、合併症、併用薬を考慮して、NSAIDsグルココルチコイド、コルヒチンのいずれかか、組み合わせで治療する(推奨度1)(RsJG)[1]
  1. 痛風発作時のコルヒチンは少量投与で十分である(推奨度1)(RJG)[1]
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  1. 尿酸値の急激な低下は痛風発作再発リスクを増大させるので、尿酸降下薬は少量から徐々に増量して尿酸値6mg/dL以下を目標とする(推奨度2)(OJ)[1]
  1. 尿酸降下薬開始後の痛風発作再発の予防対策を行う(推奨度2)(OJ)[1]
  1. 尿酸値が高いほどその後の痛風発作発症のリスクが増大するので、無症候性高尿酸血症でも尿酸値9mg/dL以上で生活習慣の改善が無効な患者では、尿酸降下療法を開始する(推奨度2)(OJ)[1]
  1. 痛風の確定診断は関節液中の白血球に貪食された尿酸―ナトリウム結晶の検出による(推奨度2)(JG)[1]
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
益田郁子 : 未申告[2024年]
寺井千尋 : 未申告[2024年]
監修:野田光彦 : 特に申告事項無し[2024年]

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