今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 千葉拓世 国際医療福祉大学 救急医学講座

監修: 志賀隆 国際医療福祉大学 医学部救急医学/国際医療福祉大学成田病院 救急科

著者校正/監修レビュー済:2024/11/27
参考ガイドライン:
  1. 日本救急医学会:熱中症診療ガイドライン2024
  1. Wilderness Medical Society(WMS):Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Prevention and Treatment of Heat Illness: 2024 Update
  1. American College of Sports Medicine(ACSM):ACSM Expert Consensus Statement on Exertional Heat Illness: Recognition, Management, and Return to Activity. 2023
  1. Heat stroke management during the COVID-19 pandemic: Recommendations from the experts in Japan (2nd edition). 2023
 
 
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 日本救急医学会、American College of Sports Medicine、Wildenrenss Meidcal Societyがそれぞれガイドラインをアップデートに基づき、修正・追記等を行った。
  1. 特に日本救急医学会の提唱する重症度分類は、最重症の「Ⅳ度」という新しい概念ができたほか、早期発見のために深部体温を測らずに体表温度で測定する「qⅣ度」という概念を導入して早期介入の重要性を訴えている。新しい分類は日本以外で広く使われている熱中症の分類「Bouchama基準」とも整合性が取れるようになっている。
 

概要・推奨   

  1. 体温測定は直腸温か食道温で行う(推奨度1)
  1. 体温を下げるには、運動誘発性熱射病では水風呂に漬かるのが一番早く、有効である。体温を下げるときの目標は38.0~38.8℃まで下げる(推奨度2)
  1. ダントロレンは熱射病には使用を推奨しない(推奨度3)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 熱中症とは、暑熱環境下にて身体適応の障害によって起こる状態の総称である。熱中症(heat-related illness)には、熱射病(heatstroke)、熱疲労(heat exhaustion)、熱けいれん、熱失神、熱テタニーなど多くの分類がある。分類が複雑化であり、なかなかわかりにくく、早期の治療が必要な群を早めに見つけるべく、日本救急医学会は熱中症の分類をガイドラインで提示しており、そこではI~IV度までの分類があり、III~IV度が重症となる。
  1. また、高体温の原因により古典的熱射病と労作性熱射病に分類される。古典的熱射病は、高齢者が数日かけて熱波などにやられてじわじわと高体温になる病態であり、労作性熱射病は若年者が運動時に短時間で熱射病になる病態である。
  1. 熱中症の分類:<図表>
  1. 熱中症の診断基準比較(日本救急医学会):<図表>
  1. 意識障害の有無と体温が40℃以上であるかどうかが熱射病診断の鍵となるが、体温は来院時には低下していることもあり、腋窩温や口腔温は正確な深部体温を反映しないため注意が必要である。
  1. COVID-19流行に伴うマスク着用が熱中症の危険因子であるとは断言できず、軽度の運動であればマスク着用の影響は少ないと考えられている。実際には行動の自粛に伴う影響かコロナウィルス流行下での熱中症リスクは減少した[1]
問診・診察のポイント  
熱中症の分類:
  1. 熱中症(heat-related illness)には、熱射病(heatstroke)、熱疲労(heat exhaustion)、熱けいれん、熱失神、熱テタニーなど多くの分類があるが、一番大切なのは、その最重症である熱射病かどうかを適切に判断して、すぐに治療に移ることである(下記表<図表>ではBouchama基準にあたる)。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
千葉拓世 : 未申告[2024年]
監修:志賀隆 : 未申告[2024年]

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熱中症、熱射病

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